社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第25章 旅たち
『彰子ママ、ご迷惑おかけしてすいません!』
椿姫は彰子に頭を下げて、謝罪する。
彰子「良いのよ。椿姫ちゃん、あなたが1番大変だったんだから。
カタクリさんに助けてもらったんでしょう。
良かったじゃない?
カタクリさん、ありがとうございます。」
カ「あぁ。」
彰子「ところで2人で来たという事は・・・」
カ「あの件について片が付いたからな。
今後の説明と、椿姫の挨拶も含めて回っている。
話が長くなるだろうから、気にしなくて良いようにこの店を最後にした。」
彰子「あら、そう・・・じゃあ、飲み物持ってくるわね。
何が良いかしら?」
『あ、じゃあ紅茶をストレートで・・・良いですか?カタクリさん。』
カ「あぁ、それで良い。」
彰子は紅茶を作りに裏手に戻り、忘れられていた諏訪部はドーナツを買いに向かった。
紅茶を片手に彰子が2人の前に戻ってきて、話を始める。
会社で起きたことと、今後この店と杜丘店はメインドーナツの直営店になったこと、今後の手続き等についての説明を一通り行った。
カ「・・・という事だ。
今後は本社とのやり取りが出てくる。
その時の対応は頼む。」
彰子「わかりました。
ついにあの会社とおさらばなのね?」
『彰子ママ。すいません。
私のせいで面倒なことになって。』
彰子「良いのよ?
あたしは、今までの会社嫌いだもの。
あたしには良くしてくれるんだけど、椿姫に対してはいつも冷酷な扱いだったでしょう。
1番お店のために頑張っているのに、それが許せなくてね。
だから、メインドーナツの直営店になったことがすごく嬉しいのよ!
まぁ、でも椿姫ちゃんと離れ離れになっちゃうのは寂しいわね。」
カ「・・・俺はコイツを本社に縛り付けるつもりはない。
現場を見に行くと言って、彰子と話し込んでても良い。
椿姫のその分のかかった経費は全て支払う。」
『それはあかんでしょう?』
カ「椿姫なら、その分、いや、その分以上にしっかり働いてくれてると信じているからな。
何も問題はない。」
彰子「確かに・・・椿姫だったらあたしとのお話より、お店の指導に回りそうね?」