社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第25章 旅たち
『そうだったんですね。
だから近藤さんは長谷川さんの事何かと気にかけていたし、どこか甘い所があったんですね。』
長谷川「やっぱりそう思っていたんだね。
そうだよ。近藤さんに拾ってもらったから、近藤さんの言われるままに動いていたし、逆らうことも無かったんだ。
まぁ、僕のこういう弱い所が嫁に飽きられるところだったんだろうなとも思うよ。」
『それでその後メインドーナツのオープンがあって、店長研修をして、この店のオープン店長として今もいるって感じですか?』
長谷川「そうそう。
今僕がここにいれたのも、近藤さんのおかげだ。
こんな僕は他の会社じゃどこも雇ってくれないし、長続きもしないだろう。
本当に近藤さんには感謝してる。
でも、やっぱり全部國生さんに負担がいっていたのはダメだったよね。
國生さん、本当に申し訳ない。
近藤さんの分も含めて、お詫びするよ。」
長谷川は椿姫に頭を下げた。
突然の長谷川の態度に椿姫は驚くが、長谷川のその表情はちゃんと後悔と反省している顔をしていた。
『もういいんです。全て終わりましたから。』
長谷川「ありがとう。」
その後は今後のやり取りや、シフト・手続きの説明をした。そして建物との契約の話もこれからするため、担当者と挨拶に回った。
それと同時に、今後椿姫は東京で仕事のため、店に来て仕事をすることはないため、退館の手続きも共に行った。
最後にその日出勤していた従業員に挨拶をして、次の駅前店に向かうが、道中にあるイオン杜丘南店に寄ってもらい、サンドイッチ店の従業員たちに挨拶と退館手続きも行った。
こちらも詳しくは後日会社変更の手続きを行うため、さっと挨拶のみして駅前店に向かった。
『カタクリさんすいません。
また寄り道してもらって。』
カ「いや、良い。
そう言えばサンドイッチ店もあったのを失念していた。
すまなかったな。」
『謝ることないです。
寧ろ面倒くさくてすいません。』
カ「お前のことで、面倒なことは一つもない。
気にするな。
・・・あとは彰子のところか。」
『あ、そういえば彰子ママとしばらく会えなくなるんですよね?
寂しくなるなぁ。』
カ「彰子の方が良いのか?」