社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第24章 成敗しに参ります
カ「貴様らは、何も知らないんだな?
今回の接客コンテストの最優秀賞者は、去年までコンテストには絶対に出させてはいけない、うちの評判が落ちると言われる程酷いバイトだった。
その店の店長や、本社のトレーニング専門のヤツがいろいろ駆使したが、アイツは何も変わらなかった。
教育しなおすのに2年。様々なヤツでも駄目だったんだがな、最後の望みとして國生が店舗巡回で回った時に、ソイツを見てもらったんだ。
國生のその店にいれるのはたった4時間。
さすがに無理かと思っていた。しかし、國生はたった1時間でソイツの接客に対しての思考を変えさせたんだ。」
「たまたまではないのですか?」
カ「そんなことはない。
國生に会ってからアイツは変わったんだ。
そして、國生の接客をみて、今までの接客に対しての価値観や思考が変わっていったんだ。」
『あの子はそもそもなぜ接客を人がするのか、というのを教えただけなんですけどね。
うまく思考や態度が変わって良かったです。』
カ「そのことがあり、ソイツの仕事に対しての態度がまるで人が変わったようになり、気が付いたらその店で1番の接客をするようになった。
接客コンテストに出させたのもそういった経緯もあったし、何より本人がやりたいと言ってきたからな。
だから、出場させたらまさか最優秀賞を取ったんだ。
これは、國生の力であり、國生が取ったといっても過言ではない。」
『いや、過言ですよ?』
カ「國生には、1人の人間の思考を変えさせる力があるし、客もまるで洗脳されたかのように國生の接客に酔いしれる。
これ以上にない人材だ。
國生がいれば、メインドーナツはもっとデカくなれるだろう?
・・・なのに貴様らと言ったら、國生に対して
”お前なんか”や”そんなヤツ”などと随分下に見ているようだが、本来お前たちは國生に対して足を向ける事等できないんだぞ?
なにせ、國生の力で、お前たちは甘い蜜を吸い続けられていたんだからな?」
「何を根拠にそんなことをおっしゃっているんですか?
空想でお話はしないでください。
何より、会社のために精一杯やってきているんですよ?」