社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第24章 成敗しに参ります
『・・・はぁ、もう遅いんですよ。
そのレベルの話じゃないんです。
言いましたよね?
"見切りを付けた"って。
だから今日、この会社を辞めて、メインドーナツ本社に行くって言ってるんです。
あと言い忘れていましたが、昨日と今日家で色々あって、家族と絶縁してきました。
なので、家も無いし、出来るだけ地元に居たくないので、メインドーナツ本社がある東京に行くのは自然な流れですよね?』
近藤「・・・でもな、お前なんかがそんな厚い対応してくれるのなんて、最初のひと月だけなんだ!
いずれは家賃も光熱費も払え無いほど、うちより安月給になるのは目に見えてるんだぞ!!
"生活出来ない"と、"前の会社が良かった"と思える時も必ず来る!すぐな!!
だからそっちに行くのではなく、うちで社宅を用意するから、ここに残れ!!」
カ「...ククククク....貴社じゃあるまいし、うちがそんなケチなことをすると思うか?
それに、國生ならば必ず、俺たちの想像の遥か上を行くアイデアや仕事の成果が出ると、俺は信じてるからな。
もしかしたら、うちの社宅を出て自分でいい部屋を借りてもブランドの物を幾つも買えるほどの収入になり生活に困らないことになるかもな?」
「カタクリ社長、随分ソイツのこと入れ込んでいるんですね?
そんなヤツが、そこまでのスキルを持てるわけがないでしょう?
メインドーナツにいても、足でまといで邪魔なだけ。
ならうちで有効的に使った方が、1番良いと思いませんか?」
カ「・・・そう思っているのは、貴様らだけだ。
國生は無限の可能性があるんだ。
それを5年前の発表のみならず、接客コンテストでも見せてくれた。
知っているか?
今回の接客コンテストの一般の部で最優秀賞を取ったやつの事。
この会社では最高4位だったな。
それでもすごい事だが、國生が指導していればもっと行けたはずなんだ。」
「今回の接客コンテストの一般の部の最優秀賞者は、カタクリ社長の息のかかっている店の人間ですよね?
そりゃあ、最優秀賞を受賞しても不思議ではありませんが?」
「一体、何があるというんですか?」