社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第24章 成敗しに参ります
近藤「別に近くに住むなら、車は要らんだろう?
その分余裕が出来るんじゃないのか?」
『なにバカなこと言ってるんですか?
1日1店舗か、移動の時間をもう少し開けないと、移動なんて無理です!
東京なら出来ますけど、こっちじゃできないですよ?
駅前店からサンドイッチの杜丘南店までと、杜丘南店から杜丘店まではバスしか移動出来ないし、そのバスも30分毎しか通っていません。それに、シフトの時間通りに移動したとしても、微妙に時間が早いからその後に乗ったら間に合わないし、冬なんて雪降ったら時間はズレるわ遅延するわで、大変なんですよ?!
それなのに、シフトの時間は変えないから、公共機関を使えないんです!
移動は車じゃないと無理だから、給料上げるか、社宅を準備してくれって言ってるんですって、何度言わせるんですか?』
近藤「去年から言わなくなったのは?
納得してじゃないのか?」
『私は何も納得してません。
何回も、何回も、お願いもしたし、提案もしましたよ。
なのに、私の声は一切聞き入れてくれなかったじゃないですか?!
譲歩さえも無かった...だから、見切りを付けていたんです。
何を言っても、私の話はただ通り過ぎるだけのようなので、何を言っても無駄と判断しました。
だから、辞めようかとも考えていたんですよ。』
近藤「しかし、辞めるとか聞いていないぞ?
・・・ハハハハハハハ!
お前も何だかんだ言って、うちの会社が好きなんだろう?
それに、店のヤツらが心配か?」
『お店の子達の心配はしてません。
あの子たちは十分な知識と技術がありますから、私がいなくなっても、何とかなるでしょう。
そして、私はハッキリ言ってこの会社嫌いです。
何が憎くて、私だけ酷い扱いにしてるんですか?
安月給で、休みもなくて、サービス残業のオンパレード。
どこもいい所なんてないです。
私はただ、タイミングを見ていただけです。
いつが1番後腐れなくすんなり辞めれるかを考えていただけ。
そしたら、カタクリ社長の店舗査定とか、私の店長研修とかあって、そして接客コンテストがあったから見送っただけなんですよ。』
社長「じゃあ、社宅も用意しよう。
駐車場も、家賃、光熱費も全てこちらで負担する。
それならどうだ?」