社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第23章 絶縁宣言
母「産まれたときに、気が付いたわよ。
あの女に顔も目もどことなく似ていた。気のせいかと思ったけど、アンタが成長していく度に、どんどんあの女に似てきたんだからね。」
父「俺も驚いたさ。まさかとは思ったがな。
椿姫が産まれて1年たった時に、俺が世話になった父親の弟、俺からしたら叔父が亡くなった。
もう子供も生まれているし、昔のことだからもう許してもらえると期待して、みんなで葬儀に出たんだ。
その時、やっぱり母親はコイツを許さなかった。」
母「子供に会わせても、"男を産まなかったのか?"と言われていびって来たわ。
お葬式の時も、女中のように働かされた。」
柚姫「私にもしてきたのよ。あのババアは。
なにが気に入らないのか、私のやる事全てに文句を言ってきたのよ。"おとなしくしろ""挨拶はきちんとやりなさい""遊びまわるな"・・・
子供だからわからない事をいちいち言ってきたの。
でもね椿姫、アンタに対しては違ったの。
愛でるように、大事に抱えられるだけで怒りもしなかった。
そこで泣いてくれれば良かったのに、泣きもしないで、おとなしくしていただけだった。」
母「あの女は、その場を察している椿姫を気に入って、色々世話をしていたわ。
そこが気に入らなかった。」
父「葬儀を終えた約2年後。椿姫が物心つく前に、俺の両親は亡くなった。
最初に父が事故で亡くなって、後を追うように母も亡くなった。」
母「ざまぁみろって感じだったわね。」
父「そして、家や相続のこともあって、この家に住むようになったんだ。」
『・・・私が、今までないがしろにされていた理由は、姉さんが特に美人だからって理由だけだったの?』
母「もちろんそれもあるけど、それと同じくらい、私はあの女に似ているアンタが嫌いだったのよ。
その目、なんでも見透かしそうな目だって、日を追うごとにあの女の目に、視線に似てきた。
気持ち悪かった。
でも、ご近所や学校とかの目もあるから、行事とかに出ないと変に怪しまれる。
だから、最低限の事はしてきたじゃない?」
『確かにそうだね。
じゃあ、なんで学生の頃はあんなにたくさん食べさせて、太らせていたの?
それも計算?』