社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第23章 絶縁宣言
べ「どうもマダム。
ちょっくら失礼するぜ?」
母「えっ!ちょっ、何ですか?あなたたちは?!
まさか、昨日の?!もう来ないでって言ったじゃない?!」
ベッジが部下を連れて室内に入っていく。
椿姫は玄関にある靴を確認すると、母親に声をかけた。
『お母さん・・・』
母「!!椿姫っ!!!
アンタ、どうやってここに!」
『この人(カタクリ)が助けてくれたの。
・・・お父さんと姉さん、いるよね?
聞きたいことがあるんだ。』
椿姫は隣にいるカタクリの手を握り、しっかりと前を見据えて母親に問いかけた。
母親はカタクリからの尋常じゃないオーラと、椿姫がここにいる事に察しがついたのか、2人を家の中に入れた。
昨日男たちに連れ去られる直前までいたリビングに、父親と姉 柚姫はいた。
2人の前に行くと、家の中の1部屋に男たちが入り込んできたこと、椿姫が目の前にいる事、隣のカタクリがいる事で、父も柚姫もヤバいと感じたのかおとなしくなり、母も含めた5人で話し合うことになった。
柚姫「椿姫、隣の人は誰?」
母「家に入ってきた男たちも何者?!」
父「一体、何がどうなっているんだ?椿姫が戻ってくるなんて。」
『落ち着いて・・・
隣にいるこの人が、シャーロット カタクリさん。
株式会社 万国グループの1つ、メインドーナツの創業者兼社長をしている人。』
カタクリは軽く頭を下げる。
『そして、私をあの組から助けてくれたのがカタクリさん。
そして、シャーロット家の関係者よ。
・・・姉さんなら、シャーロット家がどんな家計か、わかるんじゃない?』
柚姫「?!シャーロット家って・・・あの?」
カ「あぁ、裏業界の大半を取り仕切るのがうちだ。
椿姫を助けるのなんて、わけねぇよ。」
『だから私は無事に、ここに戻ってきたの。』
母「・・・アンタが助かったところで、もううちには関係ないのよ。」
父「なぜ戻ってきたんだ?」
『そんなの、真実を聞きに来たに決まっているじゃない?
姉さん。』
柚姫「なに言ってるの?
私の作った借金だったけど、私じゃ早いうちに返せないから、処女であるアンタの方が一番適任でしょ?
借金は返す期間が遅くなるほど利子も上がって、完済も遅くなる。」