社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第22章 通じ合う心
『用意してくれたのに、文句なんて言いませんよ。
喜んで着させてもらいます。
・・・さすがにカタクリさんに悪いので、トイレで着替えますね。』
カ「...?!ちょっ、ちょっと待て椿姫!
俺が後ろ向いているから、ここで着替えても」
『大丈夫ですよ。
ついでに済ませたいので。丁度いいです。
では。』
椿姫は颯爽とトイレに駆け込み、鍵をかけた。
カ「...クッ...(さすがに一晩たっているから大丈夫だとは思うが・・・臭いとか残っていないよな?)」
カタクリがトイレの扉の前で、冷や汗をかきながら頭を抱えていた。
一方、トイレ内では・・・
『...ふぃー。・・・このトイレの中も綺麗だなー。
広いしー、マジVIP~。ちょっと独特な匂いがするけど、そういうもんなのかな~?』
手洗いと着替えを終え、トイレから出てくる。
『カタクリさん、ここのトイレもすごいですね!
広いし、綺麗だし、機能も抜群!
それに、あぁ言うのがお金持ちの人が使う匂いなんですね~。
ちょっと独特な感じ?やっぱり一般ピーポーな私とは違いますね。』
カ「(ピタッ)...」
カタクリは椿姫の最後の言葉に、身体を一時停止させた。
カ「(臭いが残ってしまっていたのか?
クソッ...もう少ししっかりと換気出来ていたら・・・
だが幸いにも、椿姫は"あの臭い"だと気が付いていねぇ。
不幸中の幸いか・・・?
知られたら最後、俺が恥ずかタヒぬ・・・)」
『あぁ!そういえば、床になんか白いのが落ちていたような・・・
掃除のし忘れなのかな?2、3カ所あった気がする...
洗剤とかかな?』
カ「(ピシッ)・・・
(クソッ・・・拭き残しがあったとは・・・臭いが残ったのも、それのせいだ。迂闊だった・・・
さすがに、これは椿姫にバレただろうな・・・終わった...)」
カタクリは今度は身体を石化してしまう。
そして更に椿姫から爆弾が投下された。
『洗剤なら踏んでズッコケたら大変と思って、とりあえず拭いたけど、アレが匂いのもとだったんだなー。
ほとんどカピカピしていたけど、ちょっとネバついた感じ?
そういうのも残ってたな~。
この辺りの高い洗剤ってそういうものなんですね?』
カ「(サラサラサラサラ)...」