社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第22章 通じ合う心
『・・・はい!!
これから、よろしくお願いします。』
カ「椿姫、もうこれからお前を離さねぇから。
絶対に守ってやるから、俺を信じて、頼ってくれ。
なんでも力になってやる。」
『はい!ありがとうございます。
・・・あ、でもさっき、家の事とか、仕事の事とか言いましたが、1番はカタクリさんと離れたくなかったんですよ?』
椿姫は嬉しそうに笑ってカタクリに言うと、その瞬間カタクリは椿姫を抱きしめた。
椿姫もカタクリの背中に手を回して離れないように、しばらく抱擁するのであった。
しばらくすると、ナースが室内に入ってきて、椿姫が起きているのか確認すると、医師を呼んできて、再度軽く診察を受ける。
異常がない事を確認すると、退院しても大丈夫だと言われたため、退院の準備と手続きをする。
『昨日も診察したのに、なんでまた今日もしたんでしょうか?』
カ「おそらく、うちの息がかかっているんだろうな?
だから、しっかりとした対応になったんだろう?」
『うちの息?もしかして、シャーロット関係の病院でしょうか?』
カ「この病院は違うと思うが、大学病院となると、裏で"シャーロット家関係を相手にするときは慎重にせよ"と言うのが暗黙のルールらしいからな。
おそらくそれだろう?
VIPルームに通されたのもそういうことだ。」
『ひょえー!
シャーロット家ってどこまで名が通っているの?
おっかなくなってきた。汗』
カ「うちが怖いか?」
『いや、そういうことじゃなくてですね!
私今までただの一般ピーポーなんですよ!
そんな権力なんてこれっぽっちも無いんですよ!
そんな人間が、すごい権力と隣り合わせになるなんて・・・
私、後ろから刺されないかな?ものっ凄い不安。』
カ「椿姫、大丈夫だ。お前の後ろから襲うやつが来ても、俺が全力で守ってやるよ。」
『だから、そういうことじゃないんですって。
・・・あ、ところで、私の服ないですよね?
あんな悲惨な感じになっちゃったし、どうしよ』
カ「それなら、昨日のうちに用意している。
コレだ。」
『えっ?そんなんいつ?』
カ「お前が検査を受けている時に、部下に言って買ってこさせた。
サイズ等合うのかわからないが、とりあえずコレを着てくれ。」