社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第22章 通じ合う心
『・・・道理で・・・最初は悪夢見ていた気がしたので、良く寝れたわけですね。
また、気を使わせてしまいましたね。
すいません、ありがとうございます。
カタクリさんは、良く寝れました?』
カ「あぁ、しっかり寝れたから気にするな。
(椿姫を抱きしめる前に、2回抜いておいたからな。
抜いていなかったら、寝れなかっただろう。
あの時抜いておいてよかった。)」
カタクリは起き上がり、自身の口元に取っていたファーを巻く。
自身の口が隠れたのを確認すると、病室の扉の鍵を開けた。
椿姫のもとへ戻ると、今後について話を始めた。
カ「椿姫、これからどうす?
お前は家族に捨てられたような状態だが、椿姫自身は帰りたいのか、それとも家を出たいのか?」
『・・・昨日、寝る前にいろいろ考えました。
私、もうあの家にいたくない。
あの家にいても、居場所なんてないから。
だから、家を出たいです。
でも、両親がなぜお金があったのに私を売ったのか、気になります。
そんなに私のことが嫌いなのか?何か理由があるのかを知りたいです。』
カ「・・・知る必要はあるだろうな。」
『それと、仕事も考えました。
私、今の会社にいても、良い事なんて一つもないし、私を死ぬまでこき使おうとする。
人間としての生活ができないと。
今は引きとめるために、緩いシフトになっていますが、契約が成立したら、前より酷い扱いをされると感じているんです。
実家も近くにあるし、私に休まるところなんてないでしょう?』
カ「あぁ、そうだ。戻ってきてから今までの勤務状況も、契約のためだ。
契約が確定されたらその瞬間、以前のような勤務体制になるのは間違いねぇ。
それはうちのやつから報告を受けている。」
『そこまでまた調べていただいたんですね?
本当にありがとうございます。
・・・カタクリさん、あの契約書はまだ有効ですか?』
カ「あぁ、あれに期限はない。」
『なら・・・私をメインドーナツ本社で雇ってください!
お願いします!!』
椿姫はカタクリに頭を下げる。
カ「・・・頭を上げろ。
最初からそのつもりだ。
椿姫、俺と共に東京へ来い!」