社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第22章 通じ合う心
カ「あぁ、椿姫が2月に倒れたと聞いた時に、俺の中で椿姫の存在がどういうものか知ったのは。
失いたくないって気持ちと、椿姫を守りたいという気持ち、その状況を作ったお前の会社が憎くなったこと・・・
様々な感情が一気に流れてきて、これがどういうものかが分かったんだ。
俺は椿姫に恋をしているんだと。
そう思った瞬間、自分の中で納得したんだ。
今までモヤついていたものが晴れたような感覚だ。」
『・・・それで...』
カタクリは椿姫の両手を握って、しっかりと目を見つめた。
カ「椿姫、俺は椿姫が好きだ。
誰にも渡したくねぇし、俺がお前を守る。
大切なんだ、お前が。
これから俺のそばにいて欲しい。」
『・・・!/////
こんな熱烈な告白、あるんですね。』
椿姫は思わず俯いてしまう。
カ「椿姫、お前の気持ちを聞かせてくれないか?」
カタクリは優しい眼差しで椿姫に問いかける。
椿姫は顔をゆっくり上げて、カタクリと目を合わせて問いかけに答えた。
『カタクリさん。
私、私も、
(今までこんなに私を想ってくれた人はいなかった。
おそらく、悠吾よりも、カタクリさんは・・・)
私もカタクリさんが好きです。』
椿姫が言い終わると同時に、カタクリは強く、でも優しく椿姫を抱きしめた。
椿姫は抱きしめられた後、遠慮がちにカタクリの背中に手を回した。
カ「椿姫・・・」
『カタクリさん...良いんですか?
私で・・・大分年下だし、いい所なんて1つも無いですよ?』
カ「良いんだ。お前で・・・
俺が椿姫が良いんだから、それで良い。
それを言ったら、椿姫だって、大分オッサンが相手だぞ?
お前も良いのか?」
『私は全然構いませんよ?
好きになっちゃったんだから、仕方ないです。笑
カタクリさん以外の人なんていませんから。』
カ「あぁ、俺もだ。」
2人はしばらく抱きしめあった。
離したくないと言うように、何かの誓いの様に抱きしめ合う。
『・・・はぁ、カタクリさんは安心しますね。
優しくて、暖かい。』
カ「そうか、俺も安心する。
椿姫が腕の中にいることが。」