社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第22章 通じ合う心
『私、確か、姉さんの代わりに連れ出されて、気がついたら牢屋みたいな場所にいて...男たちにっ!!うぅっ...お、襲われ...て?
途中で、ベッジって人とクラッカーさんが来て?...そしてカタクリさん...が?』
カ「あぁ。」
『はっ!あの男たちは?』
カ「全員、うちで始末した。大丈夫だ。」
カタクリは椿姫の手を遠慮しがちに握り、椿姫を落ち着かせる様に、優しい声と目で椿姫に言った。
その優しい瞳に椿姫は緊張の糸が切れる。
『始末したって?どういうことですか?
それに、私は姉さんの作った借金を返さないと・・・』
カ「もう、その必要はねぇ。
それに椿姫が作ったわけじゃない。
だから、お前が返す義理もない。
もともと汚ぇ金だ。だから気にするな。」
『・・・カタクリさん?』
カ「どうした?」
『なんで、あの場に来てくれたんですか?
それにベッジってシャーロット家の使いって言う人や、クラッカーさんまで・・・』
カ「...説明してやろう。」
カタクリは今まで椿姫の家について調べていたこと、自身のシャーロット家の事、あの男たちが何者であるのか、椿姫が気を失ってからのことを説明した。
カ「それと、椿姫が検査している間に、俺は部下に破戒僧組の報告を受けた。
話によると、お前の姉 柚姫と破戒僧組の本部にいるやつは繋がっていた。
東京で旦那に隠れて遊んでいた時に知り合い、遊び歩いていた。
旦那にバレて、離婚と慰謝料請求されたときに、破戒僧組の連中が代わりに金を出すと言ったそうだ。
それにまんまと乗っかり、金を借りた。
だが、あの女もバカではなかったらしい。
金を借りるのは自分だが、返すのは椿姫だと言っていたようだ。
つまりはもとから自分で返す気もなく、椿姫を売って金を返そうとしたんだ。」
『え?
もとから計画していたってこと?』
カ「そういうことになるな。」
『父と母も知っていたのかな?』
カ「・・・あの女が帰って来た時に話をしたそうだ。
椿姫は仕事でいない時間が多かったから、計画しやすかったんだろう?
不自然にならねぇように、長期での計画を立てていたんだ。」