社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第21章 怒りの拳
シャーロット家は裏業界を全て牛耳っていると噂されていると以前説明したが、それは表業界の一部で言われている事である。
裏業界では"絶対に敵に回してはいけない"、"目を付けられてもいけない"、"目を付けられたり、敵に回したら、潰される"と言われているのである。
なぜそれが言い伝えられているのかというと、シャーロット家のトップであるシャーロット リンリンは過去に裏業界のトップとやりあい、全滅させた過去があるためだ。
それもいけ好かない組織であったことと、シャーロット リンリンの食い煩いに巻き込まれたというのもあるが、1晩にして当時の裏業界のトップを倒し、全国に散らばる関係者もリンリンの子供たちの力によりせん滅させた事件があった。
たがシャーロット家は暴力団関係ではなく、あくまで万国グループとして通している。
裏業界を牛耳る事になったのも成り行きだ。
もともとシャーロット家は全員、ありえないほどの武力を持っていた。
事件が起きる前から、他国からの戦争などの歯止め役になっていて、"政治家でもこびへつらえ"、"シャーロット家の庇護下にいろ"と言われているくらい、強く、絶対的な権力があった。
そのことがあり、裏業界ではシャーロット リンリンの事を通称"ビックマム"と呼ばれていた。
そしてその子供たちの中でも、特に強い者が3人いる。
次男 カタクリ、10男 クラッカー、14女 スムージーの3人だ。その者たちを総称して"3将星"と呼んでいた。
これは万国グループとしての"スイーツ3将星"とイコールとされている部分でもある。
3将星の中で最も強いのが"次男 カタクリ"であった。
カタクリは冷静沈着で隙が無い。
メインドーナツの経営としてもトップの人気を誇るカタクリは、シャーロット家の最高傑作と言われる所以だ。
これまでカタクリが"権力"と言っていたことがあったが、それはメインドーナツに限らず、"裏業界での強さ"というのが一番の理由であった。
その3将星の内の2人がココにいること、その中でもシャーロット家の最高傑作と言われるカタクリが、この場で鬼のような形相で対峙していることに、破戒僧組東北支部の組員たちは背中や額に汗を滲ませていた。