社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第21章 怒りの拳
『はっ...カタクリ、さんは・・・悪く、ないで、すよ。
寧ろ...助けに来ていただいて...ありがとう、ございます・・・』
カ「っ?!」
『わざわざ、お手数、と、ご、迷惑・・・おかけして...すい、ませ、ん・・・』
カ「クッ....椿姫っ!」
椿姫からの謝罪に、カタクリは冷えきってしまっている椿姫の身体を優しく抱きしめた。
その時
「今だ。カタクリをやっちまえ!」
破戒僧組東北支部の男たちが、カタクリに向かって行った。
のだが、
バキッ
ク「せっかくの再会に、水を差すようなことすんじゃねぇよ。」
クラッカーにより、カタクリに向かって行った男たちを殴り飛ばして黙らせたのだった。
その事により、更に動かなくなる破戒僧組東北支部の男たち。
椿姫が痛くないように、全てから守るように、安心させるため椿姫の身体全体を覆い抱いた。
『カタ・・クリ・・・さ・・・n』
椿姫はカタクリからの大きくて、優しい、全てを包むような温かい抱擁に安心し、緊張の糸が切れて気を失った。
カ「椿姫?息は・・・あるか。
・・・(ゆっくり寝ていろ、椿姫。)」
カタクリは椿姫の頬に手を這わせ、息があることを確認して安堵する。
軽く衣服を整えて、自身が着ていたスーツのジャケットで椿姫を頭から包んだ。
カタクリ自身が大きすぎるため、頭からカタクリのジャケットを椿姫に被せても、椿姫のお尻より下まですっぽり覆ってしまう。
まるでもう恐怖を与えないために、見させないために、それと自身がこれから行うことを見られないために、椿姫を隠す様にして、男たちに背を向ける様にして横たわせた。
椿姫に背を向けると、男たちに問うた。
カ「コイツにここまでしたのは、お前の指示か?
破戒僧組東北支部長?」
支部長「あぁ、そうさ。
あの柚姫っていうアマが抱えた借金を、自分じゃ返せねぇからってその女を売ったのさ。
アイツが言うには、その女はまだ処女らしいじゃねぇか。
確かに男を知ってるあの女より、男の知らねぇその女の方が金になる。」
カ「身体を売らせる気だったのか?」