社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第20章 姉の策略
~ 椿姫 Side ~
椿姫は車に乗せられたあと、うるさいからと無理矢理気絶させられていた。
「ふぅー。やっとあの車撒きましたね。」
「しつけぇなぁ。
まさか、この女に追ってきたんじゃねえよな?」
「まさか笑・・・
俺らに目をつけるなんて、運の悪いヤツらだよなぁ。」
「...あと1時間程したら着く。
それまで十分気をつけろよ。」
「「はい。」」
1時間後。
椿姫を乗せた車が、とある場所へと停まった。
そこは破戒僧組の東北支部の事務所前に車が停められた。
ここは回りに家などなく、何かをやるにはうってつけだと考えてこの場所にしたのだ。
椿姫はいまだに目覚めぬまま、男たちに運ばれて建物内の支部長の部屋に連れていかれた。
「親分!さっき電話で言った女を連れてきました。」
「・・・ご苦労だったな。
ここまで来い。」
子分たちは椿姫を支部長の前まで連れていく。
「なんだ?気絶してんのか?」
「へい。車の中で暴れられたんで、仕方なく。」
「まぁいい。・・・どれ。」
支部長は椿姫の顎を掴み、様々な角度で椿姫の顔を見る。
「柚姫の方が顔も身体も良かったんですがね。
男を知っているアイツより、コイツの方が金になると思いましてね。」
「アイツの話によると、まだ処女だそうで、なら尚更コイツの方が金にはなりますよ?」
「処女はマニアには高く売れる。
そうじゃなくても、回数が少なければ少ないほどその締め付けが良いんだ。
まぁたまに、処女でもガバガバなヤツはいるがな。笑」
「親分、どうでしょうか?」
「・・・顔も悪くねぇし、身体も程よい肉付きだな。
それに、男を知らねぇって顔つきだ。まだ開発もされてねぇ。
こりゃ相当な額で売れるかもな・・・」
「あとは、柚姫からこれも。」
「・・・この國生 椿姫ってのは?」
「コイツのことです。
アイツは妹の金も、妹自身も差し出して、もう来るなって言ってきたんです。」
「ハッ、クズだなぁ・・・まぁいい。
そうか、國生 椿姫か・・・中身は・・・200万ぽっちじゃねえか。
半分にも満たねぇぞ。」
「でも、柚姫はその1割も稼ぐことはできませんよ。」