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社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫

第20章 姉の策略



借金をしたとしても、他の家族・・・いや、椿姫に影響が無ければ良いと思っていたカタクリは、自身が思っていたよりも、ずる賢い椿姫の姉の存在に頭が痛くなったのだ。

カ「よりにもよって、ヤクザ関係のところか・・・しかも破戒僧組か・・・」

破戒僧組とは数年前に出来たヤクザの組織で、最近勢いが増していて、東京を本拠地として、全国各地に支部を作り出した。
ヤクザ関係とも言ったが、普段は宗教関係でシノギを稼いでおり、どうでるのか何を仕出かすか分からない組だ。
そのため、カタクリはしばらく様子を見ようとしていたのだ。

カ「トップは確か、"ウルージ"。裏業界では"怪僧"の異名を持っていたか・・・

調べた後も椿姫の周りを見張らせておいて正解だったな・・・

今日はクラッカーも近くにいたからな。俺が行くまで椿姫に何かあるまえに対処できるだろうが・・・
(どうか無事でいてくれ・・・椿姫!)」

カタクリは新幹線での移動中も、連絡が来ないか、新しい情報が入らないか、ソワソワと落ち着かない様子だった。


~ ベッジ Side ~

ベ「雨がすげぇな・・・」

段々強くなる雨に、椿姫を乗せた車を追いかけるのがやっとになってきた。

しばらく追いかけると、前の車が山道に入っていく。
車道も悪い山道だと、ベッジたちは道に慣れていないためか、天候の悪化のせいか、椿姫を乗せた車を見失ってしまった。

ヴ「ファーザー!まずいレロ!

見失ったレロ!」

ベ「くぅぅ...

全車を用意して、ヤツらの行く可能性のある所を片っ端から見つけろ!」

ベッジは車を見失ってしまった失態と、全力で探している胸をカタクリとクラッカーに報告するのだった。

ベ「とりあえず、道の慣れてねぇ俺たちには、地元にいるやつ相手には不利だ。

ヤツらが何処に連れていくのか、はたまた引き渡すのか知らねぇが・・・どこかに車を停めるはずだ。

車種と、車のナンバーは皆知っているな?

その車を見つけたら絶対椿姫嬢がいる。

将星カタクリがこれ以上に怒らないためにも、その車を探せ!

椿姫嬢に何かあったら、俺らも命はねぇぞ!」

ベッジは椿姫を何とか無事に保護しようと必死になるのだった。

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