社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第20章 姉の策略
男たちは椿姫を連れて外へ出ていき、家の前に停められていた車に向かった。
椿姫嫌々と抵抗しながらも、男の力には叶わずに易々と車の中に入れられた。
椿姫を乗せた車は何処かへ走り出した。
その光景を見ていたもの達に気が付かずに・・・。
??「こりゃ、大変だ!
急いでヤツに知らせねえと・・・とりあえず!あの車を追うぞ!」
「「「はい!ファーザー!」」」
~ カタクリ Side ~
カタクリは自席で仕事をしていた。
今日はこの確認作業が終われば、明日まで久々の休みを取ろうかとしていた。
暫く休みをちゃんと取れていなかったからか、疲労が溜まっていることにやはり休もうとしていた。
カ「(この後は椿姫のもとへ、サプライズで行ってやろうか。
それで少しずつ好きな想いを伝えて・・・ん?)」
♪~~♪♪♪~♪~
カタクリの個人携帯に着信が入る。
その表示された人物を見て、思わず眉間に皺を寄せた。
ピッ
カ「・・・俺だ。ベッジ、どうした?
椿姫に何かあったか?」
ベ「〈それがよ・・・椿姫嬢が連れ去られた。〉」
カ「?!なっ!」
ベ「〈今、ヤツらに追いかけてる最中だ。〉 」
カ「詳しく聞かせろ。」
ベ「〈椿姫嬢の家に怪しい車が2台停まってよ。
中から男が3人出てきた。家の中に入っていくと、30分もしねぇうちに、椿姫嬢が男2人に拘束されて車に突っ込んだ。
おそらくは姉、柚姫の借金取りのヤツらかも知れねぇ。
今、車のナンバーと車種で、ヤツらの正体を探ってる。〉」
「〈ファーザー!分かったレロ!
アイツら柚姫の借金取りのところの組だレロ。
こっちの支部に在籍するヤツらレロ。〉」
ベ「〈やはりか...何処に行くかわからねぇ。
場所がわかり次第、連絡する。〉」
カ「ベッジ、俺も今から向かうが、椿姫の身に危険が起きる前に、それを阻止しろ良いな?」
ベ「〈わかった。〉」
カタクリはベッジとの通話を切ると、椿姫を救い出しに行こうと動き出した。