社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第20章 姉の策略
「フンッ...どうやらそこの姉ちゃんだけ、知らされてねぇようだな。」
『えっ?お父さん、お母さんも知ってる?どういうこと?』
柚姫は身体がガタガタ震えだした。
母「椿姫、あのね、柚姫ちゃんね、借金があるみたいなの
。」
「みたいじゃねえ。あるんだよ!600万!」
『えっ?!600まん...姉さん?』
母「柚姫ちゃん、結婚してから今までずっと晃輝さん以外の男の人と遊んでたんだって・・・
それで、先月それが晃輝さんにバレて、離婚を突きつけられた。」
父「その時に、慰謝料も請求された。今まで散財もしていたから、その分も少し上乗せされて、500万だと・・・」
『ご、500万・・・なんで、600万に上がって・・・』
「金がなくてさ迷ってたところを、俺たちが助けてやったんだ。
"あとでちゃんと返せば良い"と言ってな。
そしたらコイツ、東京から雲隠れしながった・・・
探したよ。まさか、実家に帰っていたとはな?」
「それで、その分の手間もかかったし、ここまで来るのにも金がいる。
その分を上乗せして、600万だ。」
『(ヤバイ人達から借りちゃったんだ。
やっぱり姉さんは世間知らずだな・・・自分で稼いだ事も、苦労した事も無い。
甘えられて、我儘で育ったから、多額の金額を請求されても、正常な判断を持たないで、楽に切り抜けようとしたんだ。)』
「さぁ、金返せるのか?」
「今全額無理でも、用意してる分はあるんだろうな?」
高圧的な態度を取る男たちに、萎縮する椿姫たち。
そんな中、柚姫が突然男たちにあるものを投げつける。
柚姫「取り敢えずこれよ!
ここに200万入ってる。これを持っていきなさいよ!」
「?これは・・・國生 椿姫?」
『えっ?!それって私の?姉さん?!...部屋から盗ったの?』
「なるほどな・・・自分は稼げないから、妹の金を差し出すか・・・」
『お父さん、お母さん、なんで止めないの?』
父「取り敢えず、今返せば良いんだ。
お前の金なんか、どうにでもなる。」
『へ?(姉さんに借したら、絶対返ってこない・・・)』
母「ここは、あんたのお金で一旦引いてもらいましょう。」
『お母さんも、何、言って・・・(私が安月給でも、毎月頑張って貯めたお金が・・・7年コツコツ貯めたお金を)』