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社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫

第19章 NGワード



椿姫が彰子に過去の恋愛について話をした数日後。

カタクリのもとに1つの郵便物が届けられた。

秘書「社長、こちら 大野 彰 という方からお荷物が届いています。

いかがいたしましょうか?」

カ「・・・きたか。ここに置いておいてくれ。

俺が頼んでいたものだ。」

秘書「?頼んでいたものとは?」

カ「これは椿姫のことについての荷物だ。」

そう言うとカタクリは秘書を下げさせて、デスクに置かれたカタクリの手のひら程の箱を開封する。
中身はボイスレコーダーがクッション材にくるまって入っていた。
その中に手紙も1枚入っていた。


【 From 彰子 】

Dear カタクリさん♡

頼まれていたものよ。
椿姫ちゃんから聞いたこと、全部ちゃんと録音されているわ。

これを聞いてカタクリさんが動き出すのかは好きにしたらいいけど、
椿姫ちゃんを泣かすことは絶対にしないでね!
そんなことになったら、あたしあんたのこと許さないからね!!

By. 彰子


手紙を一通り読んだ後、カタクリはボイスレコーダーに録音されている椿姫の声を聞き始めた。

このボイスレコーダーは、以前彰子が「ある男に会ってから椿姫の様子がおかしい。そのことについて後日話をする」と聞いていたため、椿姫の過去の男を知りたくて急遽ボイスレコーダーを彰子のもとへ手配した。ちゃんと返送用の箱と送り状も入れて。

カタクリは彰子に「鞄の中で良いから、始める前に録音ボタンを押すだけで良い」と言っていた。

このボイスレコーダーは性能が良く、AI機能で対象の声しか録音されない。つまり、椿姫と彰子の声のみ入り、他のノイズは入らないし、対象者の声はどんな小さな声でも拾う高性能だ。
これも万国グループが独自に契約している、シーザー クラウンの技術により開発されているものだ。

彼は本来科学者として裏業界では有名だ。
専用の施設があれば、1人で全ての危険なものを作ってしまうが、どこの誰にも属さない縛られたくない性格だ。
しかし彼は、科学以外にも様々なものを作る事もできる。
ボイスレコーダーはそのうちの一つである。
彼には多額の金を出せばなんでも作ってくれる人間だ。

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