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社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫

第19章 NGワード



彰子「椿姫ちゃん、それってもしかして、もしカタクリさんと付き合えたとして、カタクリさん自身を見れなくなるんじゃないかって思ってるわけ?」

『うぅ・・・だってー。

私の事、私自身を見て欲しい、愛してほしいって言ってるくせして、カタクリさん自身を好きになるんじゃなくて、カタクリさん越しで悠吾を見てしまいそうで、愛してしまいそうで・・・
それってすごく失礼だし、自分勝手じゃない?』

彰子「・・・はぁ~。

椿姫ちゃん、まだそういうの考えなくていいと思うわ。

彼とカタクリさんを重ねて好きになったんなら、カタクリさん越しで見る彼を少しずつなくしていけばいいのよ。」

『???どういうこと?』

彰子「椿姫ちゃんの中の悠吾って子を、全てカタクリさんで変えてしまうの。

必ずできると思うわ。
なんてったって、"女は上書き保存"だからね。」

『"上書き保存"・・・』

彰子「そうよ。"男は名前をつけて保存"よ。

男はね、過去の女をフォルダにどんどん入れていく、
女は新しい恋によって、過去の男を捨てていくのよ。

椿姫ちゃんは今まで悠吾って子以上の人に出会えてないのよ。
だから、上書きもされずに削除されちゃったのね。」

『じゃあ、カタクリさんとは・・・』

彰子「これからよ。まだ上書き保存される前の状態だから、重ねたりするのは当たり前なのね~。」

『・・・でも、カタクリさんは私の事、好きじゃないかもしれないし・・・ただの中小企業の社員で、引き抜きたい人間で、友人・・・それだけの存在かもしれないし。』

彰子「大丈夫よ。とりあえず気長に待ちなさい。
それで決めるのも良いわ。

あと、メインドーナツ本社に行くのは賛成よ。
椿姫ちゃんのためになるし、あなたが幸せになるためには必要よ。

ここにいたら、縛られるだけの人生になるわ。」

『・・・・・』

彰子「まぁ、ゆっくり考えなさい。

それからでも遅くないから。」

『うん、わかった。ごめんね彰子ママ。

カタクリさん狙ってたのに・・・』

彰子「良いのよ。あたしは椿姫ちゃんが好きって言うんなら、そっちを応援するわ。
(本当はね、椿姫ちゃんが1番好きなのよ。
あの時からずっとね)」

全てを話した椿姫はこれからの事に覚悟を決めるのだった。

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