社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第18章 過去1番の男
『久々に会った時に言われたんだよね。
「実はずっと昔から椿姫が好きだった」って、
「最近になって、忘れられなくなった」って・・・
「彼女と6年くらい続いてるけど、そろそろ潮時だと思ってる。別れたらまたここに来るから、迎えにくるからその時返事をくれ」って言って。
言い逃げだね。
でも、私はまだ自分の中のどこかで悠吾のこと好きだったの。
だからね、卒業ギリギリまでそのバイト先で仕事してた。待ってた。望みが叶うならって待ち続けた。
でも、悠吾は来なかった。
後から、愛梨と付き合ったって聞いた。
前の彼女とは別れてたのは本当で、私のところへ来る前に、愛梨が彼と強引に関係を持った。
愛梨は、中学の時に知り合った。その時に悠吾を狙った、でも狙った相手はもう彼女がいた。
彼女と別れる隙を探してた愛梨は、その別れた瞬間を見逃さずに押しかけて、寝たんだって。
それで「私の初めてを奪ったんだから、責任とってよ」って脅迫紛いの事を言った。
そのまま関係を続けて、でき婚したの。
愛梨は中3の時の私のクラスメイトだった。
当時から薄々気付いていたんだよね。
成人式の同窓会でも一緒で、自慢げに私に全て話してくれたよ。
全て愛梨の計画だったって。』
彰子「・・・長谷川さんから聞いた事あったけど、前にイオン杜丘店に来て、「今3人目なのー」って言ってきた女がいたって。」
『長谷川さんからその時の話きいてるの?』
彰子「えぇ。その後の椿姫ちゃんが、この間の彼と会った後みたいに、即裏に引っ込んでしばらく壁とお話してたまに蹴ってたって言ってたのよ。
その子の事だったのね?」
『そうだよ。たまにうちに買いに来てくれるらしいんだけどね。
...嫌味のようにさ、私に言ってくるの。
多分、愛梨知ってたんだと思う。
私が悠吾のこと好きで、悠吾も私のこと好きだったって。
そして、悠吾が前の彼女と別れた後も、私の所に来るんじゃないかって思ってすぐ悠吾に近づいた。
取られないために。』
彰子「随分その彼に執着したのね〜。」
『まぁ、イケメンだったし、スポーツも出来たしね。
モテモテだったよ。』
彰子「椿姫ちゃんも面食いよね?」
『それは否めないね。』