社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第18章 過去1番の男
彰子「本当は両思いだったのね。」
『そう、両思いだったみたい。
でも、悠吾も愛梨の初めてを奪っちゃったから、責任代わりで愛梨の気が済むまで相手しようとしてたみたい。
愛梨はそれも利用した。
わざと妊娠するような事をした。
そして、愛梨の計画は実って、悠吾は責任として結婚した。』
彰子「そんな細かいところまで知ってるの?」
『成人式の時に、「実は今妊娠してるの」って小声で私だけに計画のこと言ってきたの。
だからそこまで知ってる。(私のやけ酒&リバースっていう黒歴史の1部を作ったきっかけだったしねー。)
前に店に来た時に3人目って言ってたんだけど、その時も小声で、「本当に悠吾は誘えば1発よ」って言ってた。
完全にマウントとってたよ。
だから、私愛梨は苦手。』
彰子「前に彼が言い訳じみたこと言ってきたのは?
あの時の彼の表情は、」
『まだ私のこと好きだって、言ってたね。
でもね、いくら愛梨の計画だったとしても、それに答えたのは誰でもない悠吾で、そのあとも続けて答えてきたのも悠吾。
完全に同意でしかないんだよ。
かと言って、悠吾が全て捨てて私のところに来ても、悠吾は酷い人で、私は彼を奪った酷い女になる。不倫と言われる。
もう、私たちは交われない。』
彰子「そんなのその愛梨って子が全部持っていったから、2人の幸せは無くなったんでしょ?」
『でも、持っていった人が勝ったんだよ。それは事実。
悠吾も優しいから、簡単には捨てれないの。
それは子供に対してもそう。
私はね、今悠吾が幸せならそれでいいんだよ。
・・・あの時、小6の時の悠吾の告白に答えていたら、付き合ってたら、今頃どうしてたかな?っていつも思うんだ。
もしかしたら、早々に結婚して、子供産んで、大変でも楽しい私なりの家庭の作り方があったんじゃないかな?って。
(そうだったら、夢を素直に諦められた。あの家からの呪縛に解放されたかもしれない。)』
彰子「椿姫ちゃんなら、良い家庭を作りそうね?」
『フフフ...そうかな?』
彰子「そうよ。」