社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第18章 過去1番の男
『告白する勇気とか、全く無くて、でも周りから「早く告んな!」って言われた。
あまりにもハッキリしないし、私がもじもじしてるのに耐えれなかった女子たちが、無理矢理告白をセッティングした。
そうなったら、もう言うしかなくて、「好きです。」って言ったんだ。
・・・そしたら、なんて言われたと思う?』
彰子「(言ったのね?やっと両思い!晴れて付き合うことに...ん?でも、椿姫ちゃんは彼氏いたことないって...)
まさか?!」
『彰子ママ・・・思ってる通りだよ。
「無理だ」って言われた。ハッキリとしない振られ方だった。
無理って何?どういう事?私と付き合うのは辛いの?キツいの?生理的に無理なの?
頭の中ぐるぐるしてた。
胸にぽっかり穴が空いたような感覚を数日感じてた。
...でもね?後から知った話で、彼、中学に入ってからすぐに彼女出来てたんだよね?!
小学校は違うところの子だった。今の奥さんじゃないよ。
だから、「無理」って答えだったんじゃ無いかな?って思えるようになった。』
彰子「タイミングが悪かったのね?」
『うん・・・悠吾は最初の彼女と長く続いた。
私とは、それっきりになった。クラスも違うし、接する機会なんて無くなったからね。
中学卒業して、高校入って、私と悠吾は別々の学校に行って、本当の意味で完全に接することも無くなった。
連絡先とか交換する機会も無かったから、会うことも無くなった。
唯一会うとしたら、地元のお祭りのときだけだった。
それでも見かけても会話はしなくて、そんな日々が続いて、高校卒業するくらいの頃に、悠吾が私を探してるって噂を聞いた。って言うより、本人が言ってたって人伝で聞いたの。
私は地元の高校でアイツは隣の市の高校。でも、アイツの友達が私と同じ高校だったから、そいつから聞いた事。
私は地元にいるから、探そうと思えば見つけられるの。バイトもしてたし。だから聞いた数日後に、私がバイト中に会ってしまった。』
彰子「会いたくなかったのね?」
『会いたいようで、会いたくない。
会いたくないようで、会いたい。
中途半端な気持ちがあった。』