社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第18章 過去1番の男
彰子「・・・昔、"忘れられない男がいる"っていってたのって・・・まさか!」
『そうだよ。
悠吾のこと。
おそらく、今でもずっとね。
無意識に、悠吾のことを追いかけているんだと思う。』
彰子「・・・告白とかしなかったの?・・・」
『・・・したよ、一応ね。
でも無理だった。遅すぎた。』
彰子「・・・(無理だった?でも、あの時の彼の表情は、まるで昔から今でも椿姫ちゃんが好きだって...)何かあったのね?・・・」
『・・・私、小学生の頃は付き合うとか、好きって伝えることが分からなかったの。
でも、彼は私が好きだってこと気付いていたみたいで、からかわれたこともあったな。
当番で次の日の時間割を黒板に書いてたとき...あー、1週間の時間割表はちゃんとあるんだけどね、変わる時もあるから横の壁にある黒板に次の日の時間割を書くの。大体昼休みのうちにね。
小学生って、昼休みは大体男子は体育館や校庭で遊ぶし、女子もなんだかんだで色んな場所に行ってたから、教室には人はいなかった。
・・・小6の頃の担任の先生が、音楽が好きで、ギター持ってきて帰りの会の時に先生のギターを演奏として歌ったこともあった。
そのギターは昼休みに事前にかしてって言えば使わせてもらえたし、教えてもらえた。
当番で次の日の時間割を書いていたのは小6の頃。
その日は晴れだったから教室に人はいなくて、私と彼の2人きり。
彼は先生からギターをかりて、教えてもらったコードを弾いて練習していた。
私が黒板に時間割を書いている時に、近づいてきて「俺の事好きなの?」って耳元で聞いてきた。
私は恥ずかしくなっちゃって、答えられなかった。
そのあとすぐ人が来ちゃったから、そのまま流れちゃったんだけどね。
掃除の班も一緒だった。
うちの小学校は1年生から6年生を1~2人ずつ、男女ちょうどいい人数になるように班決めされてたの。
大体は1学年の人数に合わせて決められてるんだけどね。
毎年班は変わってた。上下の学年と親交を深めるためらしかったけど、6年生の頃は奇跡的に一緒の班だったの。』
彰子「その掃除の班は、1年間同じ場所を掃除するの?」
『ううん、確か1月単位だったかな?
中には普段使わないって場所もあるから、その場所同士合わせて、今日はここ、今日はここって感じだったかな?』
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