社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第18章 過去1番の男
椿姫が悠吾と久々の再会をした3日後。
彰子と話す時間が取れたので、2人でゆっくり話すためにカフェに来ていた。
店内に入り、席に通される。指定された場所に座ると、アイスコーヒーを2つ注文して、飲み物が来るまで適当に話をしておく。
しばらくすると、注文したアイスコーヒーが運ばれてきたので、まず1口飲み、グラスをテーブルに置いた。
彰子「それで?この間来ていた男は?椿姫ちゃんのなんなの?」
『・・・彰子ママ?・・・』
彰子「あんた、この間から変よー。
あの男との接客が終わった瞬間から壁としばらく会話してたし、どことなくやるせなさを感じるし...
何があったのよ?」
『・・・・・』
彰子「言いたくないかもしれないから、無理に聞かなかったけど、もしかして彼のこと好きだったの?
椿姫ちゃんが過去にあった恋愛の話を全くしたがらないし、聞いても流しちゃうからおかしいなって思ってたのよ。前から。
でも、さすがにそろそろ教えてくれても良くない?
あんた、今のままだと一生独り身よ。本当の意味で。」
『・・・─っ.....私自身のことだから、別に話す必要は無いと思ってたけど、この間のアイツとのやり取りとか見られちゃったら、話さないわけないよなーって思ってた。
・・・・彰子ママには全部話すよ。
アイツとのこと。今までの恋のこと。』
彰子「・・・(やっと聞けるゎ)
ゆっくりで良いわ。話せるところまでで良いから。」
『ううん。彰子ママは信頼してるから、悪用しないってわかってるから、話すよ。過去の恋愛全部。
ちょっと長くなるけど、良い?』
彰子「えぇ、大丈夫よ。何時間でも聞いてあげるゎ。」
『ありがとう。』
椿姫は彰子に微笑んだあと、数回深呼吸をしてから話を始めた。
『アイツ・・・杉田 悠吾は小学と中学の同級生だったの。
小学は1クラスしかないから、6年ずっと同じクラスだった。
中学は他の小学校からも集まってくるから3年間別のクラスだったけどね。
・・・悠吾のことは小学2年の頃から好きだった。』
彰子「あら?初恋?」
『ううん。実は初恋は幼稚園の頃。
その人は面白い人でねー。何かある度笑わせてくれた。
・・・でも、私にとって1番忘れれないのは、初恋じゃない。
悠吾だよ。』