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社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫

第18章 過去1番の男



『とりあえず、注文聞くよ。』

椿姫の目の前に現れ男性は杉田 悠吾(すぎた ゆうご)。
椿姫の小学・中学時代の同級生だ。

田舎ということもあり、小学校は基本1クラスしか無かったため、6年間ずっと同じクラスだったが、中学になると、他の小学校からも集められるため、中学は別のクラスだった。

そんな悠吾は、中学の時に知り合い、高校卒業する時に付き合った立花 愛梨(たちばな あいり)と結婚した。

それもでき婚だったのだが、これは中学で悠吾と知り合ったときに、愛梨が悠吾を狙ったのだ。
そして、高校卒業するタイミングで強引に事を進め、付き合う結果となった。
悠吾と愛梨は共に専門学校へ行き、卒業して就職したが、子供が出来てしまったため、そのまま結婚した。
子供が産まれてからもほぼ毎年の様に子供を作って、今3人目だ。


悠吾の接客を終えた椿姫は、見送りまで終えた直後すぐ裏方へ引っ込み、壁に向かって会話をしていた。

彰子「・・・椿姫ちゃ〜ん、どーしたの?」

彰子に問いかけられても、何も聞こえないかのようにたまに軽く壁を蹴りながら、ブツブツブツブツ壁に向かって話をしてるようだった。

彰子「椿姫ちゃん・・・(さっきの男と何か話してたみたいだけど、何かあったのかしら?)」

しばらくずっと壁と会話している様子を、彰子は端から見ていた。
10分程たっても終わる気配のない椿姫に、彰子はあまりにも長いなと焦り始める。

彰子「(椿姫ちゃん、さすがに壁と会話してるの長いわよ〜。
たまに軽く壁蹴ってるけどー・・・ちょっとずつ強くなっていってない?壁、穴あかないかしら?

・・・・・これは、さっきのアイツと過去に何かあったのね?

椿姫ちゃんが落ち着いて、時間が合った時に詳しく話を聞かなきゃね。

これだけじゃなくて、今までの恋愛についても・・・ね。

じゃないと、いつまでたってもカタクリさんとの距離が縮まらないわ。)」

それからさらに10分程たったところでやっと落ち着いた椿姫は、いつも通り仕事に戻ったのだった。

そのあと、サンドイッチ店に向かう椿姫に彰子は、「時間がある時、ゆっくりお話しましょう?」と言われ、頷くしかできなかったのだった。

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