社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第18章 過去1番の男
『(う〜ん。頑張ってると言ってる割にはそんな変わってないな...
カタクリさんの契約書と雲泥の差程感じるな〜。
大手と中小企業とか抜きにしても、心意気とかが違うな〜。)
わかりました。すぐには決めれないので、しばらく考えさせてください。』
近藤「そうか...まぁ、いきなりマネージャーとか言われても混乱はするだろうな。別にマネージャーの役職はいらないと言うならそうするし、うちの本社あたりに行きたくないならそうしよう。
こっちでの勤務体制はさっきの通りにするし、基本は8時間勤務...まぁ、繁忙期とかだとそうなることは出来ないが、考えて置いてくれ。
(さすがにメインドーナツからはまだ國生に交渉してはいないだろう。
昨日小林さんに会って、國生の引っこ抜きにヒヤリとしたが、コイツのこの様子だと、まだ話はいっていないな。
その前にコレを提示すれば、國生はココにいるだろう。
どうせ、引っこ抜かれたところで、役職どころか、給料もコレ以上は貰えない。部屋借りて生活するのでやっとになるだろう?
うちの勝ちだ。)」
『すいません。ありがとうございます。
決めたら、連絡します。』
近藤との面談の後、椿姫はメインドーナツイオン杜丘店に入る前に、車の中で以前カタクリから貰った契約書と、今日近藤から貰った契約書を並べて見比べていた。
『対応の差が凄いね。
かたや、今までより手厚くなった対応に正式な勤務体制。
でも、近藤さんのことだから、落ち着いたら今の勤務体制に戻しそうなんだよなー。
とりあえず引き止めるだけかもねー。
かたや、勤務時間も通常で、残業手当も1分単位で出すし、ボーナス有りで、社宅も完備。役職付きの手当も厚い。来るなら1年は社宅費も社食もタダ。
条件だけで言ったらメインドーナツが断然。
だけど、そうなるとカタクリさんの近くに必然的にいることになるし...気まずいなー。
でも、こっちはこっちで、姉さんと一緒にいたくないしなー。
ってか、しばらくこっちいるって言ってたけど、何時までいるんだろう?それも謎だなー。』
中々決め兼ねるまま、椿姫はその後のイオン杜丘店での仕事に入るのだった。