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社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫

第16章 真実



カ「発表で、どの結果に落ちても会社としてはお前の処分をどのようにもできる。
失敗したら会社に泥を塗ったと言いお前をクビにする。
成功したら会社としてもこれを期に役職を与えれば”女性の社会進出に一役買った”ことに繋げられると考えたんだろうな。世間的にも”良い会社”となるわけだ。」

『それで、成功した方だったと?』

カ「そうだ。成功したから椿姫をSVに昇格させた。
これにはうちを含めた他会社から賞賛を得たのも入るだろうがな。

女性でSVへの昇格をさせれば、昨今の"女性の活躍する場を"と訴えてきているその世間体も上手く取り入れられる。

そしてSVという役職・責任のある立場にすることで、3店舗を1日でぐるぐる回るシフトが出来上がるし、なかなか辞める事もできなくなる。」

『・・・処分ってクビだけじゃないですよね?

クビではなく、その分利益を作ってもらうように一般社員でも、ぐるぐる回そうとしてる感じがしますが。』

カ「その可能性もあったな。」

『でも、なぜ私は1日3店舗もぐるぐる回らなくちゃいけなくなったのでしょうか?

仮に利益を生み出すとしても、私の自身そんな力なんてないのに・・・』

カ「お前は自身を過小評価するが、会社からそう思われて当然なんだ。

お前に接客された客は皆お前に惚れ込み、常連になる。そして、常連が新たに人を連れてきてお前に惚れ込み、また常連になる。

ファンがファンを呼んでいるんだ。

常連が出来れば安定した売上を得られる。

更に椿姫が各店舗を回る事で、出勤時間といる店舗を固定させ、客が椿姫がこの時間いるという意識を作り、椿姫を目的に客がぐるぐる回る。
そうさせれば、各店舗の売上を偏らせることなく平均的なものにし、各店舗の利益も安定させてバイトに入らせやすい環境を整える。

会社はそれを利用したんだ。」

『利用・・・そういうことですか…』

か「だが、これにはもう1つの理由があったからだと、調べて分かった。」

『もう1つ?・・・まさか!!』

カ「そうだ。最初に説明した”接客コンテスト”に戻るんだ。」

『いろいろタイミングが重なったからなんですね。

だから、SVにしたんですね。』

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