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社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫

第16章 真実



そして、接客コンテストについても説明された。

5年以上前から接客コンテストの開催を計画していたが、タイミングを掴めなかったこと。
5年前の椿姫の発表を境に各店舗の軌道が変わり、良い方向へ行ったこと。
それを合図にもっと良いものへと流れに乗り、接客コンテストを開始させたこと。

そして、その接客コンテストは従業員の夢の舞台という場を作ったのと同時に、メインドーナツは接客コンテストで優秀な成績を収めた者に直接勧誘するという制度を設けたのだ。

今までの引っこ抜きは、ほしい人材に直接聞くことはせず、必ずその会社の担当責任者に話を通し、責任者を通じてのみやり取りができたため、メインドーナツ側が直接本人に聞くことは出来なかった。

接客コンテストはそのルールが適応せず、コンテスト終了後に対象者に声をかけれるという制度だった。
かといって、謝礼がないというわけではないが。

カ「この制度があるから、椿姫に直接話が出来るんだ。」

『へぇ〜。今までもそういうのあったんですか?』

カ「こうやって引き抜いたヤツは何人かいる。

それに、コンテストを期にうちで役職がすぐについたってヤツもいる。どうだ?」

『・・・だから今回、私が最優秀賞を取ったからこうやって話をしてる訳ですか?』

カ「・・・これはキッカケに過ぎねえ。」

『?...キッカケ?』

カ「実はな、俺はもっと早くから椿姫がうちに、メインドーナツ本社に来て欲しいと思っていた。」

『・・・もっと早くからって?』

カ「5年前の発表の時からな。」

『5年前...』

カ「5年前のあの発表は忘れもしない。あれをキッカケに各店舗の意欲があがったんだからな。

うちの欠点をしっかり見据え補う経営方法や客に対しての心意気...独学であの歳でできるもんじゃねぇからな。」

『......』

カ「本当は椿姫をすぐうちに引き抜こうとしたが、お前の会社には断られ続けていた。

”本人がその意思は無いと言っている”と言われてな。」

『?!・・・えっ?私そんなこと...』

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