社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第16章 真実
カ「あぁ、そうだ。このホテルはうちが提携しているホテルだ。
だからお前ごとき、追い出すのは簡単だ。」
「提携してるって...お前は万国グループの関係者だと言うのか?!
シャーロットでもあるまいし?」
カ「シャーロットを知っているか。このホテルを使うだけはあるな。
そうだ。俺は株式会社 万国の社長の息子であり、
メインドーナツを経営している、社長のシャーロット カタクリだ。
そんな俺に勝てるとでも?」
「えっ?!まさか・・・ひぃっ!(コイツはやべえ。とんでもないやつに手を出しちまった。まさかあの女が万国グループの関係者とは・・・クソっ。この一族は相手にしない方が良い。コ○される。)
し、失礼しました!!!」
男は足早にBARから出ていった。
その1連の状況を、椿姫はカタクリの後ろから見ていた。
『(カタクリさん・・・守ってくれた。
いつもそうだ。店舗査定で会ってから、気にかけてくれるし、ちゃんと見ていてくれるし、大きな暖かいもので包まれて守られている様な・・・
こんな私にも優しくしてくれて・・・
私は今まで気付かないフリしてた。
その方が現実を知った時、傷つかずに済むから。
自分のこの感情は多分、初めて見た時から、挨拶した時から、会話をした時から・・・
私はカタクリさんの生き方、人柄に惹かれていた。
やっぱり私、カタクリさんの事・・・好きなんだ。
カタクリさん。なんで守ってくれたの?
なんでこんなに良くしてくれるの?気にしてくれるの?
心配してくれるの?
段々彼に惹かれていく。
ずっと見ていてくれるの?
なんでこんなに目が合うの?
もしかして、カタクリさんもかなぁ?それなら...良いな...)
カタクリさん、ありがとうございます。助けていただいて。』
カ「椿姫すまねぇな、遅くなって。
中々帰らねぇヤツがいてな。それに対応してたら、こんなにかかっちまった。
すぐ来る気ではいたが・・・やはりと言ったところか?
あの男に何もされなかったか?」
カタクリは眉間に皺を寄せ、先程の男が椿姫に無理矢理引き寄せた光景を思い出し、苛立たせていた。
『大丈夫です。話しかけられてすぐだったので。
お手数お掛けしました。』
カ「...さっきの、パーティーで言った話だ。聞いてほしい。」
『はい。』