社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第15章 報告と着飾った姿
『お疲れ様です。よく分かりましたね。』
「女はそういうの敏感じゃない?」
小林と話をしてる時に現れたのは、店舗巡回で一緒に回った担当者であった。
3人で話をしていると、間もなく開始のアナウンスが聞こえ、役割があるらしい2人は椿姫に軽く挨拶して、自分達の持ち場に行く。
1人になった椿姫は、ウェイターから新たにシャンパンを貰い、1口煽る。
どんな人物がいるのか観察していると、開始のアナウンスが会場内に響いた。
始まりも簡単なもので、主催者であるメインドーナツの社長、カタクリが挨拶して乾杯の音頭を取る。
それを合図に料理が運ばれ、飲み食いや挨拶など自由にする時間だ。
椿姫はせっかくだからと、滅多に食べれないようなものから順に運び込まれてくる料理を食べていく。
『モグモグモグモグ...(さすが万国グループ提携のホテル...相変わらずうまいなー)』
実は店長研修の合間にこのホテルの料理を食べる機会が何回かあったため、その味を今思い出していた。
『・・・・あ、あのお肉美味しそー。』
最近食事をする機会の増えた椿姫は、胃袋が徐々に大きくなってると感じながら、抑えきれない食欲に抗えず今さっき出てきた肉に手を伸ばし食べ始める。
『・・・・大体食べたかな?
ちょっと休憩しよーっと。』
椿姫は今度は赤ワインをウェイターから貰って煽る。
1口煽ったところで声をかけられた。
小林「國生さん?ちょっと良い?」
『あ、小林さん?』
小林「どう?堪能してる?」
『はい。とりあえず出てきた料理大体食べました。』
小林「ハハハ。楽しんでるね。
食べる様になって僕も安心したよ〜。
そろそろ、カタクリ社長に挨拶する?」
『良いんですか?ってか大丈夫なんですか?』
小林「大丈夫大丈夫。
(小声)寧ろ早く会わせないと僕が死ぬ...」
『???どうしたんですか?』
小林「なんでもないよ。
じゃあ、こっち。」
椿姫は小林に連れられ、カタクリのもとへきた。
小林「カタクリ社長。少しよろしいでしょうか?」
カ「?小林か?どうした?」
小林「カタクリ社長、今回の特別審査枠の最優秀賞者である、國生 椿姫さんをお連れしました。」
カ「あぁ、どk・・・?!」