社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第15章 報告と着飾った姿
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國生 椿姫 様
この度は大変、おめでとうございます。
お部屋でごゆっくりお寛ぎください。
また、本日のパーティーもお楽しみくださいませ。
当ホテル支配人
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『・・・サービス凄っ!ってゆーかなに?この立派な紙。
この紙に私の名前が書いてあるってことは、私の部屋で間違いないってことだけど・・・対応速いね。』
椿姫は紙をテーブルに戻し、ずっと持ちっぱなしだった荷物をテーブルに置く。
今回は1泊のみのため、下着と着替えを1着ずつ。
それとメイク道具と貴重品と仕事道具ぐらいしか持ってきていない。
メイク落としや石鹸などはホテルにあるだろうから、無駄な荷物になるものは元から持ってきていなかったのだが。
『ちょっと部屋の中見てみようかな・・・・・はぁ?何これ?』
椿姫が部屋を物色すると、アメニティーの数とティーパックやコーヒーが完璧かつ、前回よりより高価なものになっていることにプラスして、今回は何と部屋にドレッサーが着いており、幾つも着いている引き出しにはメイク道具がずらりと並べてあった。
『メイク道具1式置いてるの?
何?この部屋?』
ファンデーションの種類はもちろんの事、アイシャドウやチーク、口紅まで様々な種類があり、パフやハケの種類も様々だ。
『・・・怖っ!なんで私がこの部屋なの?
ここってもっと凄い重役の人が泊まる部屋なんじゃないの?
私で大丈夫?』
しばらく自分に宛てがわれた部屋に萎縮していた椿姫だが、祝賀パーティーのことを思い出し、いそいそと準備を始める。
『そういえば、私今回ドレスコード頼んでなかったけど、受付行ったらドレスコード対象になってたな。
いくら断って着てきたスーツで出るって言っても、絶対にドレス着てくださいって言われたし・・・
あれかな?最優秀賞取っちゃったからかな?
とりあえず、変な汗かきまくったから気持ち悪い・・・お風呂はいろ。』
椿姫は時間があるからと一旦シャワーを浴びる。
浴室から出て水気を軽く取ってバスローブを羽織り、備え付けてある化粧水と乳液をつける。
『うぉっほー!やっぱりこのホテルの化粧水はすんごい!
ハリと潤いが染み渡る〜!これ、持ち帰りたい〜!』