社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第15章 報告と着飾った姿
『このホテルって、万国グループが提携してるホテルなんだって。
万国グループの各社が色んなイベントで使ううちの1つらしいよ。』
堀内「使ううちの1つって他にもあるんですか?」
『あるみたいだよ。そりゃ万国グループは何社かあるからね〜
被っても良いように、後3つぐらいホテルがあるんだって。
その中でも1番凄くて、1番使われてるのがこのホテルらしいよ。』
堀内「凄いですね〜。なら、このホテルに泊まれるんですね!
僕、頑張って良かったです!」
『そうだね!ご褒美だよ!
じゃあ、とりあえず受付に行こうか?』
エントランスを通り、ロビーに設置してある受付に向かい、列に並ぶ。
先程一緒にバスに乗っていた人達が次々に案内されていく。
椿姫と堀内はそれぞれホテルの部屋番号と、パーティーについての詳細を聞き、部屋に向かった。
『私と堀内くんの部屋結構離れてるんだね。
階が違うし...普通こういうときって、同じ会社は近くにしないかな?』
堀内「うーん、多分國生さんは特別審査枠だからじゃないですか?
僕は一般だし、このホテルに泊まれるだけでもお釣り来ますもん。」
『それでも、私はちょっと役職がある程度の社員だよ?
ここまで階数変わる?
それに、この階...もしかして......』
堀内「あ、僕ここなんで、後ほど会場で会いましょう!」
『あ、はいはい。それまでごゆっくり〜。』
堀内はエレベーターを出ていき、椿姫は1人自分の部屋の階まで上がるまで、自分の部屋番号をじっと見ていた。
エレベーターが止まりホールに入ると、部屋番号の案内標示に従い、宛てがわれた部屋に向かう。
『...部屋同士の感覚がやけに広いな...あ、ここだ!』
椿姫はカードキーに表示されている番号と、目の前の扉に書いてある番号を交互に見比べ合っている事を確認すると、カードキーを使い鍵を開ける。
室内に入ると、前回よりも広く、ソファーやベッドも前回より高級な作りだと言うのがひと目でわかる。
『・・・部屋間違えてないよな?
なに?この高級感。まるでスイートみたいな...
ん?テーブルに何か・・・』
椿姫はテーブルに置かれていた紙を手に取る。