社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第15章 報告と着飾った姿
近藤「〈なんだなんだ?かしこまって〜。
どうせダメなら、お前から言ってくれても良いんだぞ?
まぁ、自分から言いづらいなら仕方ない。小林さんに変われ。〉」
『はい。
・・・小林さん、お願いします。』
椿姫は小林と電話を変える。
小林「どうも、お世話になってます。小林です。」
近藤「〈いつも大変お世話になっております!近藤です。
今回はすいません。うちのがわがまま言ってしまって。〉」
小林「良いんですよ。その方がお互い受け入れられるでしょうから。」
「〈ハッハッハッ!心がお広いですね〜。〉」
小林「さて、今回の接客コンテストの結果ですが、
まずは堀内くん。
彼も本当によく頑張りましたが、結果は届かず4位でした。
他の出場者の方が強かったと言えますね。残念でした。」
近藤「〈そうでしたか。それでも全国で4位は凄いことです。少し残念ではありますが、本当によく頑張ったんですね。〉」
小林「はい。それで、國生さんの結果ですが、」
近藤「〈あぁ、良いんですよ。分かってます。堀内くんが4位ということは國生は名前呼ばれていないんでしょう?
わかりきってますから。僕が1番。
だから結果は聞くまでも〉」
小林「いえ。ちゃんと聞いてください。何のために僕が電話でお伝えしてると思いますか?」
近藤「〈・・・では、どういう結果だと言うんですか?〉」
小林「國生さんの結果は、
・・・・最優秀賞でしたよ。」
近藤「〈っ!!...最優秀賞?!〉」
小林「はい。素晴らしい接客技術でした。
始まった瞬間、彼女の世界観に一瞬で引き込まれた。空気が変わった。目の前の客のみならず、その場にいた全員が息を飲んで、國生さんの接客をじっと見ていました。
本当に彼女しか出来ない技術です。
お見事でしたよ。
終わった瞬間の、スタンディングオベーション。あんな光景は僕も初めて見ました。」
近藤「〈・・・本当に國生が...?
最優秀賞?!〉」
小林「はい。後々、今後についてお話があると思いますので、その時はよろしくお願いします。」
近藤「〈はい。わかりました。〉」
小林は椿姫と電話を変る。
『近藤さん。』
近藤「〈國生、とりあえず祝賀パーティーでは粗相のないように頼むぞ。〉」