社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第14章 開催!接客コンテスト
堀内「でも、國生さんらしい素晴らしい接客でしたよ?
僕も客席から見ていて、どの出場者よりも1番勉強になりました。」
『私は何も覚えていないよ。
何をしたのか、何があったのか、本当に何も思い出せないんだ。
・・・ねぇ。何があった?私は何かやらかしてなかった?』
堀内「やらかしとかはなかったと思いますよ。
強いて言うなら・・・」
『強いて言うなら?』
堀内「國生さんの接客始まった瞬間、会場の空気と世界観が一気に変わりましたね。」
『・・・??・・・どういうこと???』
堀内「会場内のみんなが國生さんの接客にのみ込まれるような、思わず見ていたくなるような・・・圧巻でしたね。」
『・・・わからん。』
堀内「そして最後まで卓越した対応!素晴らしい接客でスタンディングオベーション・・・
僕、ああ言う場は初めてだったので、少し興奮しました。」
『...尚更わからん。』
休憩時間も終わりそれぞれの席に戻り、結果発表を聞く。
まず、一般の部。
堀内は4位という惜しい結果だった。
そして、最優秀賞は東京の店舗の人間だったのだが、驚く事に1月椿姫が店舗巡回で回った店の椿姫の指導が必要だと言われた従業員だった。
もともとその子は、以前まで「どうせバイトだし」、「ここで良い接客しなくても商品を提供したらいいんでしょ?」と言う感じでやさぐれ、雑な接客対応をしていた問題の従業員だったのだ。
それが、椿姫の指導・言葉により意識が変わり、たった4ヶ月で全国トップになったのだ。
その姿をみた椿姫は、
『(うぅ・・・あの子があんなにできるようになって・・・わたしゃうれしいよ・・・)』
と何ともババ臭い事を思っていたのである。
そして、特別審査枠である。
この枠は最優秀賞1名と優秀賞2名しか呼ばれないため、椿姫は、
『(どうせ呼ばれないんだ。拍手しなきゃいけないから、さっきまでので痛めていた手をもみもみしとこー。)』
とのんきに自分の手の心配をしていた。
まず優秀賞の2名の名前が呼ばれる。それに対し、
『(やっぱり優秀賞にも入ってなかったかー。もう、最優秀賞はむりだな。)』
と思っていたところで、