社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第14章 開催!接客コンテスト
カ「今日の椿姫の出番、期待している。
俺は今日、それが1番楽しみなんだ。」
『・・・まわりはつわものばかりですよ?
私みたいな小娘にかなうわけありません。
あの中では最悪の出来になる確率の方が高いです。』
カ「いや、お前はダントツだ。
ダントツでどの出場者を上回る。自信もっていい。」
『ー。そんな保証、どこにあるんですか?』
カ「俺だ。俺は店舗査定で、今回の特別審査枠の出場者全員に会った。そして、それぞれ接客を見た。」
『・・・・』
カ「どれももちろん素晴らしい出来だが、椿姫が1番の出来だ。俺もペロス兄も感心していたし、感動もしていた。まるで次元が違うとな。」
『随分、私の肩を持つんですね?
・・・私以外の出場者は皆男性です。
例え、いくら私の接客がダントツだったとしても、調整という名のヤラセが入るでしょう?
お金を積んでいたり、そもそも女はダメだって言う思考があるんじゃないですか?』
カ「そういうのはねぇ。
俺は担当者全員に、そういうのは禁止だと言い聞かせている。
その目で見たものをしっかりと見極めて精査して欲しいと言っているからな。
正式に見てくれる。不正を見つけたら俺が、その場で処理する。」
『すごいですね。
普通は大手企業の社長としての威厳や権力者としての立場、関係各社とのやり取りが大事で、自社に対しての見返りが大きい所を1番良い成績として残すところがほとんどではないですか?』
カ「俺はそういうのはしねぇし、したくねぇ。
そういうのはどこかでバレたときに1番痛手を負うのはうちだ。はなからする気はねぇな。
まぁ、それをするなら今回は必ず椿姫を1番良い成績に仕立てる。まぁ、俺個人としての見解だが、お前がうちとより強く、より深くやり取りをするだけで、メインドーナツはもっとデカくなれる。
海外にだって行けるだろう?」
『買い被りすぎています。私を・・・
そこまでできないと思いますけどね。
そこまで言うなら、私なりに精一杯頑張ります。
さぁ、もう後半始まってますよ。社長なんだから戻ってちゃんと見た方が良いと思いますよ。
私は準備しますので、失礼します。』
椿姫はカタクリの横を通り過ぎようとするが、真横に来た時ふいにカタクリが椿姫の腕を掴んで引き留めた。