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社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫

第14章 開催!接客コンテスト



堀内「大丈夫ですよ!國生さんは素晴らしい接客スキルを持ってますから!」

『私はそんな大したものじゃないんだよ。

あの中なら良くて中間、悪くてドベ。
雰囲気でわかるもん。あの人たち相当修羅場をくぐり抜けたって。

修羅場もそんなパッとしたのがない私は絶対無理だぁ!』

堀内「でも、最後って1番期待されているってことですよね?

お口直し的な?

なら自信持っても」

『私は期待されても、それに応えられる程の技術はないの。

それなのに最後って何?

試合なら金メダル掛けた決勝よ?
フィギュアなら優勝が1番期待されている人のことよ?
紅白なら除夜の鐘の如く年末を締めくくる大トリよ?

ただのスキルもない一般ピーポーな私には荷が重いわよ。

それに、私が最後にやったらお口直しどころか、お口汚しよ。

せめて最後じゃ無かったらのびのひ出来るんだけどなー。』

堀内「でも、5年前の発表の時と同じ会場だし、あの時は全国の店長たちの前だったんですよね?

なら大丈夫だと思いますが?」

『5年前のは台本があったから、何とでもなると思ってた。

でも、今回は全てアドリブじゃないといけない。
接客に台本なんてない。マニュアルはあっても、それはただの道筋。実際の接客は物は同じでも、その人にあった対応をしなければいけない。
全部が同じじゃないの。

だから、頭が真っ白になった時が1番怖い。』

堀内「・・・僕もさっきそうでした。

噛んじゃって、パニックになって、頭真っ白になって...記憶に無いんです。
気付いたら終わってました。

國生さんは僕のあの接客は最後まで、どう見てましたか?」

『・・・悪く無かったよ。

今まで通り、堀内くんらしい接客だった。良かったよ。』

堀内「なら、國生さんも頭が真っ白になっても、

わけわからなくなっても、いつもの接客が出来ますよ。

癖?・・・があるんでしょうから」

『・・・最後はそれ頼みか...もう時間だね。

堀内くんは見てきなよ。せっかくレベルの高い人達の接客が見れるんだから、勉強しに行っといで。

私は本番まで、整えておくから。』

堀内「わかりました。・・・失礼します。」

椿姫は堀内を見送ったあと、ロビーで1人頭を整理させていた。
自分の出番まで気持ちを整えるために。


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