社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第13章 君を救いたい
カ「・・・だが、それだけじゃねぇ。
椿姫は女としての人生もまだまだ選べる。
恋人を作って、結婚して、ガキを産んで・・・
そんな幸せも椿姫は作れると思っている。
これは、椿姫の友人としてでも思うことだ。」
ぺ「・・・それは、本当に友人として思っているのか?
それとも”他の感情”があったりするんじゃないのか? ペロリン♪」
カ「・・・・・・
ペロス兄。
ペロス兄は前、俺に”椿姫を気にかけるのは、椿姫に惚れているからだろう?”と言ってきたな。」
ペ「そう言えば、そう言った記憶もあるな。
何故そこまで気にかけるのか?今でも気になるよ。ペロリン♪」
カ「今ならわかる。
あの時は自覚してなかったが、今なら答えが出た。」
ペ「カタクリ...お前...」
カ「椿姫に惚れている。
おそらく、初めて会ったあの時からな。」
ペ「そうか...やっとか。
初めて会った時、というのは店舗査定の時か?ペロリン♪」
カ「いいや、5年ほど前の椿姫の発表の時だ。」
ペ「・・・(やはり、その時から惚れていたんだな。)
それで?これからどうするんだ?
椿姫を救うのか?
方法は考えてるのか?」
カ「あぁ。絶対上手くいく。椿姫をあの会社から救ってやれる。」
ペ「クククク。それは凄い自信だな。ペロリン♪
・・・さっき言っていた椿姫の女としての人生の方は、お前はどうするんだ?
まさか、他の男に渡すわけねぇよな?」
カ「椿姫が好きだと気がついてから、どうしたいのか、どうなりたいのか、どうしたら幸せになれるのかずっと考えていた。
俺と椿姫は20歳も歳の差がある。
どう考えても、差がありすぎる。
仮に付き合って、そのまま結婚まで出来たとして、寿命を考えると先に死ぬのは俺だ。俺が死んだら、椿姫はまた1人になる。
椿姫を1人残して先に逝くのは、出来ればしたくはねぇ。」
ペ「親子程の差だな。」
カ「あぁ、俺が先に逝くとまた椿姫が傷付く。
だから最初から椿姫を同じくらいの歳で、俺が信頼できるヤツなら、幸せにしてくれるならそっちの方が良いと思っていた。
最初はその方が良いと確かに考えていたさ。」