社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第13章 君を救いたい
ペ「気が変わったのか?」
カ「そう考えたときに、椿姫が自分ではない他の男の隣で笑ってると想像しただけで、反吐が出た。想像した男に激しく嫉妬した。
椿姫を俺の手で幸せに出来ない、守れないと思っただけで、後悔した。
それだけじゃねぇ、俺が信頼できると思っただけで、実際は椿姫を幸せにするどころか、椿姫を傷付け捨てる可能性も考えたんだ。
そう思ってしまったら、俺が椿姫を幸せにしたいと。
俺しか幸せに出来ねぇと。地位も、権力も、財力も全てある俺が1番椿姫を幸せにできる。守れると。」
ペ「覚悟はあるのか?ペロリン♪」
カ「他の男に渡せねぇと思った時点で覚悟は出来た。
俺は少しでも長く生きる。椿姫より長く生き、椿姫の死を見届けてから死ぬことだ。結婚出来なくても、この決意は変わらねぇ。」
ペ「クックックックッ。椿姫の死を見届けてからだとするなら、椿姫が向こうで1人、また待つことになるぞ。」
カ「だから、本当は椿姫と同じタイミングで死んで、椿姫と共に椿姫の手を引いてあの世に逝くことだ。」
ペ「中々難しいことを考えるな。ペロリン♪」
カ「必ず遂げてみせるさ。」
ペ「椿姫は継母に虐められる、”姫”と言ったところか?」
カ「・・・継母はあの会社か...
会社に奴隷のように働かされて、自身の身なりを整えるどころか、まともに心身を休めることも出来ずにボロ雑巾のようになっていく、まるで灰に被ったように心も光を失っていくような生活の椿姫。」
ペ「その椿姫の今の状況から救って、女としての幸せも与え、守っていく...まるでどこかの”王子”のようだな?ペロリン♪」
カ「俺はもう”王子”という年齢でもねぇ。」
ペ「”姫”を助けるのは”王子”の役割だ。年齢なんて関係ねぇよ。
と、なると椿姫はまるでシンデレラだな?」
カ「シンデレラか・・・確かに今の椿姫にピッタリだな。」
ペ「シンデレラは別名”灰かぶり姫”だったか。
まさにその通りだな。
カタクリ、ガラスの靴を用意しておくんだぞ?ペロリン♪」
カ「もちろん、それも込みで計画している。」