社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第13章 君を救いたい
カ「11月に会った時や店長研修で東京に来た日より、だいぶ細くなった気がするな。」
彰子「店でもその話をしたわ。日に日に痩せていってるみたいだってね。」
カ「俺が甘かったな。椿姫がいる事により出る利益分とプラスして謝礼として多めに金を払っていた。
だが、それもお前の会社は着服していたんだな。」
彰子「やっぱりね。カタクリさんはそこまでしてくれていたのね。
それをうちの会社の上層部は利用した。」
カ「あぁ、さっきシャーロット家としての力を利用して、お前の会社の裏の裏・・・すべての調べがついて、その報告を受けた。」
彰子「・・・あの噂は本当だったのね。
"シャーロット家を敵に回したら、生きていけない"とか・・・」
カ「この地でもよくうちのこと知っているな?」
彰子「あたしは一時期東京の新宿・・・2丁目にいたのよ。
あそこにいたら、嫌でも噂は聞くわ。」
カ「そうか・・・」
彰子「でも、うちの上層部も馬鹿よね~。とんでもない人間を敵にまわしちゃったんだから~。」
カ「椿姫をすぐにでもうちに入れたいが、今がベストじゃねぇ。
椿姫には接客コンテストに出てもらってから、うちに来てもらう。」
彰子「・・・何か理由でも?」
カ「今までも一般社員で引っこ抜いた人間はたくさんいたが、通常業務の成績だけでうちにきた人間はみな、一般社員からスタートしている。
だが、接客コンテストで優秀な成績を収めたヤツでうちに来たいと言ったヤツは、役職を付けることができる。
椿姫の成績で言うと、一般社員では収まらねぇ。
役職を付けないと他の社員が不思議に思う。」
彰子「それを決めているのは、カタクリさんじゃないの?」
カ「俺も決定権はあるが、問題は他の上層部だ。
他社から引き抜くんだ。対応は変わってくる。
そいつらはママの、万国から来たヤツらでな、そいつらがいたからメインドーナツもデカくなれたのも事実。
頭のかてぇ男尊女卑のするヤツばかりなんだ。
ある程度の年齢のいっている男なら、特に賛否は無い。
しかし、年幅のいかねぇヤツや、女には暴言まで吐くぐらい納得してくれねぇ。」
彰子「うちの会社と似たようなものね。
どこの会社も同じなのかしら?
椿姫ちゃんはまさしく、そいつらの納得しない対象だということね。」