社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第13章 君を救いたい
椿姫は彰子達とわかれたあと、自分の愛車に戻り、軽く車の点検を行い、車内でカタクリと連絡をとっていた。
【 From 椿姫 】
お疲れ様です。
今日無事退院できました。
ご迷惑をおかけしました。
ものの数分でカタクリから返信が来る。
【 From カタクリ 】
ちゃんと退院出来たんだな。
良かった。
あんまり無理するな。
【 From 椿姫 】
ありがとうございます。
つかのことお聞きしますが、
私の入院費はおいくらでしたか?
返金します!
【 From カタクリ 】
金はいい。
俺独自で決めて払ったことだ。
気にするな。
【 From 椿姫 】
そうはいきません!
ただでさえ店長研修の時とか、
凄くお世話になったのに、
ここでもご迷惑かけるなんて。
【 From カタクリ 】
迷惑だとか思ってねぇ。
俺がしたくてしたことだ。
これ以上は何も言うな。
『おうう・・・何も言えなくなっちゃった・・・ん?』
【 From カタクリ 】
どうしてもと言うなら、いずれ必ずうちに来い。
椿姫ならいつでも歓迎する。
『良いのかな?私、そんなに出来た人間でも無いのに・・・』
【 From 椿姫 】
機会があればよろしくお願いします。
椿姫はやり取りを終了させたあと、車を走らせ自宅への帰路についた。
~ カタクリ Side ~
椿姫が倒れて、2日後のこと。
カ「おい、中山。俺のスケジュールで空きのある日はあるか?」
秘書「いまのところ、明日の夜ですね。夕方頃からあいています。」
カ「よし、その日は何も予定を入れるな。
それと、新幹線のチケットを購入しとけ。」
秘書「・・・顔を見に行くんですか?」
カ「あぁ、仮に目覚めていなくてもいい。
自分の目で確認してぇんだ。」
秘書「では、その翌日の朝のスケジュールも調整します。
今のところ少し余裕がありますので、
夕方頃東京駅発で夜に椿姫さんのところへ着くようにいたします。
帰りは翌日の始発で東京に戻る流れにしますね。
ホテルもおさえておきます。」
カ「あぁ、頼んだ。」
そんな中、カタクリの携帯に1通のメールが届く。