社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第13章 君を救いたい
彰子「本当に、良くやっていたわよ。
あたしもたまにオープン~ラストやったけど、だいぶきつかったわ。
年とか関係なく、精神的にも参るわよね。」
そんな会話をする中、店内に入店音が流れた。
『お疲れ様です。
國生 椿姫、無事退院しました。
ご迷惑おかけしました。』
彰子「椿姫ちゃん!!!
もう大丈夫なの?」
『はい。体調も良くなりましたし、異常は見られないそうで、ちゃんと退院できました。
本当に大変ご迷惑をおかけして、申し訳ございません。』
彰子「良いのよ~。椿姫ちゃん、おかげでうちの会社も変わるはずよ。
明日から、1日3店舗は変わらないけど、1店舗当たり3時間に短縮されるから。
椿姫ちゃんが倒れるまでの期間、1日14~15時間労働はさすがにないわよね~。」
『1日3時間ずつって、今までで一番緩い勤務体制ですね。』
彰子「でも、1日1時間オーバーよ。
まあ、今までのを考えたら、妥当よね。」
『少し余裕持てるかな。
あ、そうだ。彰子ママ、入院費について知ってることはない?』
彰子「その件だけど、椿姫ちゃんが倒れた時にすぐ近藤さんに連絡したわ。
それでその後にサンドイッチ店とイオン杜丘店にも連絡した。
あたしの報告を聞いた近藤さんはすぐにうちの本社へ報告したみたい。
それで、椿姫ちゃんの入院は許可されたけど、労災扱いにはしないって話をしたみたい。
なんでも、そんな手続きもしていられないらしいけど、
いまいちよくわかんないわ。」
『大体は想像つきますけどね。』
彰子「その話は椿姫ちゃんが倒れて2日後に結果が出た。
それまでの経由もあたしは小林さんにも報告しておいたわ。
メインドーナツの担当者の耳には入れておかないとね。」
『そんなところまで、ありがとうございます。
あと、1つ疑問なんですが、カタクリさんって私が目覚める前に来たんでしょうか?
なんか、今回の支払いはカタクリさんが肩代わりしてくれたみたいで・・・なんと言ったらいいか。』
彰子「あら?良かったじゃない。
支払い任せれば。」
『何言ってんですか?!
ただでさえ店長研修で色々払って貰ったのに、さらにこれもだなんて・・・罰があたります!』