社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第13章 君を救いたい
椿姫は食事が普通の物を1人前程食べれるようになるまで、しばらくの間入院することになった。
入院中、しっかり食事を取れる様にと、リハビリとして筋トレなどの体力作りも行った。
たまにお見舞いに各お店のバイトやパートの人達、常連の諏訪部達や行きつけのスナックのママ、裕子とその店の女の子達も来てくれた。
椿姫の親も1度だけ来たが、最初から最後まで金の事をしか言わなかった。
『(期待、してなかったけど・・・やっぱり、娘であっても私にはお金を出したくないんだね。
今回は労災に入るだろうけど、会社はなんて言うかな?)』
医師「・・・・・どこか不調や、気になるところはありますか?」
『いえ。大丈夫です。』
医師「バイタルも安定してるし、異常も見られない。
大丈夫で良さそうですね。」
『じゃあ、』
医師「えぇ。明日退院しましょう。」
『先生、ありがとうございます。』
医師は椿姫の病室から出ていく。
椿姫は携帯を手に病室を出ていく、電話できる場所に来ると、上司に電話をかける。
近藤「〈はい。もしもし。〉」
『近藤さん、國生です。今お時間大丈夫ですか?』
近藤「〈あぁ、体調はどうだ?〉」
『おかげさまで、明日退院になりました。』
近藤「〈それはよかった。
また明後日からよろしく頼むよ。〉」
『はい。よろしくお願いします。
それと、近藤さん。確認ですが、今回の私の入院は...』
近藤「〈労災にはならないよ。
君の不注意だ。会社でも、そう話が決まってる。〉」
『えっ?でも、私の勤務状況で言うと』
近藤「〈会社で決まったことだ!もう変えれない。
自分で何とかしろ!〉」
『えっ?ちょっ!!(ガチャッ)!!...
ハァ...やっぱりかぁ。あとは保険頼りだけど・・・今回のは対応するヤツだっけ?』
椿姫は彰子とカタクリに明日退院をLINEで伝えた。
『最悪、貯金を崩すしかないなぁ。
最近そんなのばっかりだぁ。
ヤバい・・・毎月地道にコツコツ貯めてたのに、寂しくなってきてる。』