社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第12章 気付く恋心
【 From カタクリ 】
今、休憩か?
【 From 椿姫 】
休憩というか、まず移動ですね笑
【 From カタクリ 】
相変わらずなんだな。
何か変わったことはないか?
【 From 椿姫 】
特にないですよ。
【 From カタクリ 】
そうか。
大丈夫だと思うが、安全運転で行くんだぞ。
【 From 椿姫 】
はい!
お気遣いありがとうございます!
メッセージのやり取りを終えたカタクリは、心が少しポカポカした気持ちになり、しばらく放心していた。
カ「(接客コンテストが始まる。これから忙しくなるな)」
カタクリが今までに感じたことのない気持ちに気が付かないまま、時を過ごすのだった。
2週間後。
接客コンテストの準備で忙しくしていたカタクリ。だが、相変わらず定期的に椿姫とやり取りをしていた。
カ「(最近、椿姫からの返信が無かったりするな。
そんなに忙しいだろうか?)」
~♪♪~~♪♪♪~
そこへ、彰子から着信が入る。
カ「??(メールは結構定期的に来ていたみたいだが、
忙しくて返信とかしてなかったな。電話もする余裕無かったというのもあるが、出てみるか。
急ぎでは無かったら折り返せば良いしな。)
・・・俺だ。どうし」
彰子「〈カタクリさん!大変!!椿姫ちゃんが倒れた!!!〉」
彰子の言葉を聞いて、一瞬思考を停止するカタクリ。
カ「椿姫が倒れた?!何故」
彰子「〈最近、特に今まで以上の労働をさせられていたの!
朝早くから、夜遅くまで、休憩も一切許されないような状態になってた。〉」
カ「休憩も一切許されないって・・・どういうことだ?
店舗内なら、休憩出来るだろう?」
彰子「〈休憩出来ない状況を作られていたの!
椿姫ちゃんがそっちに行っている間に、うちのエリア全店舗に死角を作らないように監視カメラを設置されちゃってたのよ!
それも、椿姫ちゃんが帰ってくる直前に!
それを伝えたくて、椿姫ちゃんを助けて欲しくてあたし、連絡してたのに!
なんで返信もくれないのよ!〉」
カ「・・・すまねぇ。だが、俺は椿姫に直接
”何かあればすぐ連絡してくれ”と言っていたのだがな・・・」