社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第12章 気付く恋心
『はい、このドーナツもオススメですよ・・・』
彰子「相変わらず椿姫ちゃんの接客は素晴らしいけど、
・・・見ていて痛々しいのよね。目の周りの隈もメイクで隠せないほど、酷くなっていってるわ。」
本間「研修行ってから、更に技術が増した気がしますが・・・」
彰子「んっもう!椿姫ちゃんの王子様はどこで何してるのよ!!」
そんな時──
ガッシャン─────
彰子「?!
椿姫ちゃん!!」
彰子が振り向いた先にいた椿姫は、倒れたあとだった――――。
椿姫が倒れる2週間前。
メインドーナツ本社
「それでは、来月から始まる接客コンテストの決勝の場所は、例年と同じホールで開催します。
それと、特別審査枠の出場者ですが・・・」
各会社の中からよりすぐりの選ばれしもの達の名が上がる。
「・・・イオン杜丘店、同時に駅前店を兼任する
國生 椿姫さん、以上15名の候補です。」
講師「今回も入ってますね。國生さんは。」
小林「えぇ、この間うちに来ましたから、今回は特に避けられないでしょうね。
どうやって、出場させましょうかね?あの会社相手に。 」
「今回は特に國生 椿姫さんには必ず出場して頂くように要請を強めに、かけていただきたいです。」
カ「その件に関してだが・・・」
「!カタクリ社長。」
カ「あの会社に伝えてもらうように言うと、十中八九"本人は出たくないようだ"と返されるのがオチだ。
いくらこちらが金を積もうが関係ないだろう。
そのため、本人に直接直談判する。
それは俺から言おう。それと、小林。バックアップ、頼んだぞ。」
小林「はい!」
「特別審査枠の件も以上です。」
会議後───
【 From カタクリ 】
椿姫、接客コンテストの特別審査枠にお前も入った。
必ず来てくれ。
カタクリの送った30分後に椿姫からの返信が入る。
【 From 椿姫 】
カタクリさん、お疲れ様です。
本当ですか?やったあ!念願のです!
絶対に行きます!!
椿姫からの返信に嬉しくなったカタクリは、またメッセージを送る。