社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第12章 気付く恋心
彰子「〈・・・それは本人に言っても意味無いわよ。
あの子は他人に迷惑をかけたくない性格よ。
それに、自分自身、自分1人で生きていくんだって考えている節もあるゎ。
カタクリさん、あの子と4週間も近くにいたのに、あの子のこと、何も分かってなかったの?〉」
カ「(・・・そうだ。俺は、見ていたはずだった。でもちゃんと見れていなかったんだな。
アイツはちゃんと俺を、まわりを見ていてくれていたのに・・・
俺はアイツの中身を知ろうとしなかった。
知っていた気になっていただけだった。)
彰子・・・悪ぃな。少し、時間が欲しい。」
彰子「〈?・・・それは、椿姫ちゃんを救ってくれるってこと?〉」
カ「あぁ、ちゃんとアイツが、・・・椿姫が安心して、何不自由なく、伸び伸びと過ごせる状況を作ってやる。」
彰子「〈その言葉、信じて良いのね?〉」
カ「あぁ、俺は今やっと自覚した。遅すぎるぐれぇにな。」
彰子「〈自覚?〉」
カ「・・・俺は、椿姫のことが好きだ。」
彰子「〈!!!・・・フフフ。多分まわりは気付いていたわよ。
その答えが出たのなら、あたしは何も言わないゎ。
ただ、なるべく早くね。
多分椿姫ちゃん過労とストレスと栄養失調が原因だろうから、数日入院だと思うけど、退院したらまた過酷労働に戻ると思うから、しっかりご飯食べる余裕も無くなるはずだゎ。
やり方はカタクリさんに任せるけど、あまりにも長引く様なら、あたしストップかけちゃうかもだから。〉」
カ「・・・彰子、お前うちに来る気あるか?」
彰子「〈!!椿姫ちゃんと一緒なら、あたしは何処でもいいゎょ。〉」
カ「そうか。それまで、椿姫を頼んだぞ。」
彰子「〈はいはい。任せなさい!〉」
カタクリは電話を切った後、自分の甘さにやるせなさを覚えた。
それと同時に、必ず椿姫を幸せにしてやると意気込んだ。
カ「まさか、失いそうになって初めて恋心だと気づくとはな・・・
俺もまだまだだな・・・」
カタクリは椿姫救出のための計画を密かに建てるのであった。
= 出会い編 =
終了