社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第12章 気付く恋心
椿姫が東京から戻ってきて1ヶ月。
椿姫は相変わらず朝早くから夜遅くまで働いていた。
少し変わったところをいえば、勤務状況が以前よりより厳しくなったことである。
以前まではオープン作業で6時から入り10時にメインドーナツ駅前店の勤務を終わらせ、移動後11時から15時にサンドイッチ店、さらに移動と休憩を挟んで17時からクローズ作業の21時までだった。
それもオープン作業もクローズ作業もやる工程も多いし、営業中に準備もできる程手は開かない。そのためオープン・クローズ作業共椿姫の他に1人、土日祝はさらに1人追加して作業を行っていた。
しかし、椿姫が店長研修から戻り、翌週から
オープン・クローズ作業は土日祝含め1人で作業しろ。
オープンしたら1人パートを入れるが休憩などするな。
10時30分まで勤務し駅前店終わったら次は11時にサンドイッチ店に入れ。
15時30分まで勤務したら、次は16時にイオン杜丘店に入って、発注業務からクローズ作業まで全てやれ。
クローズ作業も人は入れない。閉店時間までは1人入れるが、閉店したら1人でやれ、やり残しなどは許さん。
と会社から言われてしまい、少しでも休もうものならすぐに店に電話が入り、「給料減らす」と脅されてしまうので、従うしかない。
店舗同士の移動時間は渋滞しても30分かからない位置にあるが、裏を返せば椿姫に休憩する時間を与えない勤務状況である。
ただでさえオープン・クローズを1人で行うため、通常より30分以上早く出勤しオープン作業を行い、クローズ作業も通常より30分以上遅く終わるため、以前より勤務時間が大幅に増えてしまっているし、食事をする時間もないため、体重も劇的に落ちてしまっていた。
椿姫が接客中に彰子は自分の不甲斐なさに静かに怒りを抱いていた。
彰子「椿姫ちゃん・・・」
本間「店長、國生さん大丈夫ですかね?
見るたびに痩せている気がします。」
彰子「そうね・・・あたしが何もできないばかりに、椿姫ちゃんが、、、」
本間「店長研修から行ってきてからですよね?
なぜあそこまで徹底するんですかね?」
彰子「椿姫ちゃんがまじめな性格を利用しているのよ。」