社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第12章 気付く恋心
『おはようございます、彰子ママ!
國生 椿姫無事帰還しました!』
変わらず椿姫はメインドーナツ駅前店のオープン作業を終えて、彰子が出勤してきたタイミングで元気よく挨拶をしたのだった。
彰子「椿姫ちゃ~ん久しぶり。
ちゃんと帰ってきたのね~」
『はい!あっ!忘れてた!
彰子ママ、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。』
彰子「あけましておめでとう。
椿姫ちゃんどうだった?店長研修は」
『もう、すっごい学べましたし、店舗巡回も各店舗いろいろな工夫がされていて、そっちも勉強になりました。』
彰子「そう・・・なら、カタクリさんとは?
どうなったの?」
『あっ、そうですね。彰子ママには報告しないとですね!』
彰子「ん?報告?(告白してOKもらいました。かしら?
もしくは告白されました付き合ってます。かしら?)ウキウキ」
『カタクリさんとは友人になりました。
なんでも話せる仲の、とても良き友人です!』
彰子「・・・・・・・・友人???
(そこまでしか進歩しなかったの?4週間もあったのに?
カタクリさんは店舗査定で来た時から、椿姫ちゃんに惚の字だったのに?
椿姫ちゃんは、おそらくあの何かあったであろう飲み会の翌日から好きみたいだし・・・)
あたしはてっきり、もうお互い両想いになったのかと・・・」
『なーに言ってるんですか?
私は良くても、カタクリさんはそう思ってないですよ。
私みたいなちんちくりんの小娘なんて相手にするわけないじゃないですか?!
友人になったのだって奇跡ですよ。』
彰子「あら・・・そう?あたしはお似合いだと思うけどー。
(椿姫ちゃんがなんでこんなに付き合うことに対して否定的なのか、あとで聞き出すしかないわね。
じゃないと、2人前に進まないわ。)」
『あ、彰子ママこれ、お土産~。』
彰子「あら~こんなにたくさん!良いの?大丈夫?」
『これね、カタクリさんが持たせてくれたの~。
食費から何から何まで至れり尽くせりで、なんでもしてもらったんだよね~。
このお土産も。もう、本当にカタクリさんには頭が上がらないよ~。』
彰子「椿姫ちゃん。良かったわね。」