社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第11章 友人として
12月31日午後2時
この日、椿姫は年越しのための食材の買い出しに行くため準備をしていた。
『うーん、とりあえず年越し蕎麦は、いつもカップ麺で済ましてるけど、今日は少し奮発して、良い所のお蕎麦にしようかな?
あとは...うーん、お寿司かな?これもちょっと奮発してー。』
椿姫が悩みながら歩いていると、ホテルのロビーでとある人物を目撃してしまう。
『あ、(ペロスペローさんだ。このホテルに用事かな?
邪魔しないでおこう。)』
椿姫が少し遠回りしてホテルを出ようとすると、ペロスペローに声をかけられた。
ぺ「おやおや、椿姫お出かけかい?ペロリン♪」
『ペロスペローさん・・・はい。少し買い出しに。』
ぺ「そうか。実は私は椿姫に用事があってな、今フロントに椿姫をこっちへ連れて来てもらおうと思ってたんだ。」
『えっ!そうだったんですか?なんの用事で?』
ぺ「椿姫、今日の夜から明日朝にかけての年越しはどうする気だった?ペロリン♪」
『ん?年越しですか?お寿司とお蕎麦を食べて、あとは適当にお惣菜買って、それらを食べながら紅白とか見ようとしてましたけど。』
ぺ「1人かい?」
『ええ、そうですね。』
ぺ「どうせ1人なら家に来ないか?
シャーロット家の兄弟達と年越ししよう!」
『.....お邪魔じゃありません?』
ぺ「邪魔なんて思わないぞ。皆君が来るのを待っている。
どうだい?ペロリン♪」
『......カタクリさんもいるんですか?』
ぺ「あぁ、もちろんいるぞ。旅行とかに行っていて来ない兄弟もいるが、
前に会った兄弟は皆いる。」
『....じゃあ、せっかくなので、お邪魔します。』
ぺ「クククク...じゃあ、ご案内しよう。ペロリン♪」
椿姫は1度部屋に戻り、必要な荷物を持ってペロスペローの所へ戻った。
そして、ペロスペローに連れられて、シャーロット家に来たのだった。
『(相変わらずデカいし広いなー。)』
ぺ「椿姫はとりあえず、この部屋で待っていてくれ。
今、紅茶を用意させる。」
『お構いなく。』
前回と同じ部屋に通された椿姫はソファーに腰掛け、ペロスペローを待つ。
紅茶も置かれ、しばらく待っていると、扉を叩く音がした。