社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第11章 友人として
カ「まぁ、良い。
ほら、紅茶だ。」
『あ、ありがとうございます、カタクリさん。
・・・ん?カタクリさんもご自分でお茶とか入れるんですか?』
カ「基本、自分で出来ることは自分でしてる。
しかし、仕事の時とかは家政婦を雇って、掃除や洗濯をお願いしてるがな。」
『おおう、やはりそうなんですね。
普段、家政婦さんがいないのは、口元見られる確率を減らすためですか?』
カ「あぁ、そうだ。」
『そうなんだー。
あっ!さっき買ったお菓子もあるので、それも食べましょうか?
さあ、カタクリさん、それ(口元のファー)取ってゆっくり食べましょう?』
カ「...あぁ。」
椿姫は大きめの紙袋2つのうち1つの中から、パイ、チョコ、ビスケットを取り出す。
カタクリと2人、ゆっくり談笑しながら紅茶を飲み、お菓子を食べる。
カタクリは今まで、他人と素顔をさらけ出して食事をしたことなどなかったため、不思議な気持ちを感じていた。
カ「(生まれてから今まで、兄弟以外の他人とファーを外して、ゆっくりメリエンダ等を取ったことはなかったが・・・良いもんだな。
椿姫の言うとおりだ。
俺の事を化け物扱いしない、普通の人間として接してくれる椿姫。
口元を晒しても怯えることなく、微笑って話をしてくれる。
たったそれだけのことなのに、こんなに心が温かくなるんだな。
しかし.....俺を普通の人間として接してくれるのは、後にも先にも椿姫だけだろうな。
こんなに心が優しいヤツを俺は裏切れねぇし、傷付けたくねぇ。
・・・フンッ。俺はいいヤツを友人にできたな。)」
『カタクリさん、あのベランダにあるのは何ですか?』
カ「あれか?あれは屋外プールだ。競泳プール程の面積だ。」
『じ、自宅に!マンションに!しかも屋外にプール?!競泳プール程って・・・えっ!!ヤバッ!』
カ「うちは兄弟も多いし、誰かが泊まりに来るときもある。
幼い兄弟もいるから、こういうのがあると便利だ。
それとそんなに広くないが、ジャグジー付きの露天風呂もある。」
『(白目)・・・設計こだわりすぎてますね。
これ、結婚して子供生まれても、家の中で十分遊べますね。
それにたくさん子供生まれても、家政婦さんもいるし、部屋も広いから室内で遊び放題。
一番安全で安心ですね。』